「先入観」と「先入主」の違い・意味と使い方・由来や例文

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先入観は「初めに知った事実などに基づいて作られた固定的な観念のこと」。

脳内に1度植え付けられて、以降意識的に変えることが難しいと言える、固定的な考え方などに対して使っていきます。

先入主は「先に覚えたことが固定観念となり、それが後の思考を束縛する状況であること」。

意味は先入観とあまり変わりません。

でも、先入主という言い方はマイナーです。

「先入観」の意味

先入観とは、初めに知った事実などに基づいて作られた固定的な観念のことです。

基本的には自分の中に存在している固定観念を指しているのですが、初めて知った事実をきっかけに作られてしまったものに対して使うため、ここは大きなポイントです。

でも、先入観は無意識の結果起きるものなので、自分でこれが先入観と気付くことは難しいでしょう。

「先入主」の意味

先入主とは、先に覚えたことが固定観念となり、それが後の思考を束縛する状況であることです。

このような意味であるため、意味それ自体は先入観と大して変わりません。

ただ、知名度に関していえば、先入主という言葉は知らない人が多いでしょう。

したがって、そこについては両者を見分けるための違いになると言えるはずです。

「先入観」と「先入主」の用法や用例

「人間はどうしても先入観を持ってしまう生き物であり、それによって判断を誤ったりすることもある。

これは無意識のうちに発生するものだから、必ずしも注意してどうにかなるものじゃないんだけどね。」

「人間は先入主によって、その後の考え方などが固定されることがある。

自分としてはちゃんと考えたつもりでも、先入主の影響を受けている場合があるんだ。」

先入観と先入主はかなり似た意味と言える

先入観と先入主はともに無意識のうちに芽生えた固定観念のような部分を指しています。

そして、固定観念が生まれれば、それに沿って物事を自然と考える状況になってしまい、結果的に非合理的な判断などを下す確率が高まると言えるのです。

こういった状況は現実的にありえますが、先入観と比べると、先入主という言葉はあまり有名ではありません。

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