十指に余るは「10本の指では数えきれないほど存在すること」。
特に際立ったものが多くあると言えるようなシーンで使っていきます。
大したことあるものに対して使う点が特徴です。
枚挙にいとまがないは「数え切れないほどに存在すること」。
特定のものが非常に多くあるため、数えることができないというシーンで使う言葉です。
かなり有名な表現になります。
「十指に余る」の意味
十指に余るとは、10本の指では数えきれないほど存在することです。
基本的にはどこにでもいるような存在ではなく、何かしらの部分で優れていると言える存在が多くいるケースで使います。
だから、実際に十指に余るという表現を使う機会はそれほど多くないはずです。
でも、そこそこ有名な言い方で、聞いたことがない人の方がむしろ少ないと言えると思われます。
「枚挙にいとまがない」の意味
枚挙にいとまがないとは、数え切れないほどに存在することです。
非常に多く存在するという意味で使いますから、十指に余るという言い方とそこまで大きくは違いません。
でも、枚挙にいとまがないについては、優れているとか、大したことがあるという部分は特に必要はありません。
何らかの存在が特に多く見られるようなシーンがあれば、それだけで使っていくことができます。
「十指に余る」と「枚挙にいとまがない」の用法や用例
「この会社には非常に優秀な人材がいる。
本当は難しい仕事を全員に任せたいところだが、十指に余る状況だからどうもそうはいかない。
したがって、宝の持ち腐れと言うケースもあるだろう。」
「君の成し遂げたことは素晴らしいとは思うが、同様の実績はこれまでに枚挙にいとまがないほどに存在する。
そんなに騒ぐほどのものだろうか。」
十指に余ると枚挙にいとまがないは同じような意味と言える
十指に余ると枚挙にいとまがないについては、どちらも多く存在するという意味です。
しかし、十指に余るはそれなりに優秀と言える存在に対して使い、10本の指では数えきれないほどなので、大量とは言い難い面もあります。
枚挙にいとまがないは優秀といった意味はなく、大量に存在する状況で使うので、そこで両者は区別できるはずです。