「極致」と「極み」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

極致は「善い意味での極限の境地のこと」。

「最上」と言い換えると分かりやすい。

極みは「良い意味と悪い意味での極限のこと」。

「極限」と言い換えると分かりやすい。

「極致」は最高のレベルのことを言い、そこに到達するまでの過程が含まれます。

「芸術の極致を感じる」。

「極み」はよくも悪くも使われることがあります。

例えば「痛恨の極み」「職人技を極める」など。

「極致」は限度に至ること

「極致」は限度まで到達することです。

「この工芸品は技を極致にまで高めて創られたものだ」「音楽演奏家の極致の演奏だった」「芸の極致を目指す」などと使います。

「究極」と同じことで、修練の到達点のことを言います。

また、「人間国宝に認定される人はその道の極致に到達したのだ」と使い、主に芸や技について使われます。

「極み」は両極端のこと

「極み」は良いこと、悪いことの両極端に使います。

例えば「痛恨の極みだ」「横暴の極みをつくした」「栄誉の極みです」などと使います。

動詞の「極める」は「窮める・究める」などと同じで、物事の究極まで行くことです。

「とうとう悪運もここに極まれり」と使い、また、「極めて」は「非常に」と言う意味になり「極めて遺憾に存じます」と使います。

あることの「極致」は「あることを極めること」

「極致」は「極めること」になります。

ある事柄を極めることは「極致」にまで到達することです。

しかし、「極致」に到達することは稀で、多くの芸術家や伝統工芸士は「極める」とそこで終わってしまうと言い、「極めている」にも拘わらず「道半ば・まだまだ修行が足りない」と謙遜するのです。

確かに「極めてしまうこと」「極致」は進歩が止まることと同じですから、謙遜は必要なのでしょう。

「極致」と「極み」とは

「極致」は最高レベルに到達することです。

「極み」は極限のことで、悪い意味にも使われます。

「芸術家の極致」「極致に達した心境」「極致は通過点に過ぎない」と使い、「極み」や「極める」も極限に達することを意味します。

「慙愧の極み」「極めて遺憾」「その道を極める」「最高水準を極める」「エベレストの登頂を極める」などと使います。

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