無位無官は「特別な地位も肩書きもない状態であること」。
つまり、普通の人という言い方ができ、会社で言えば平社員のような状況でしょう。
でも、そういった人たちに対して無位無官という言い方はあまりされませんが。
無位無冠は「これといった地位に就いていない状況であること」。
意味は無位無官に近いですが、こちらは仕事などのケースというよりは、スポーツや何らかの競技において使用されやすい言葉です。
「無位無官」の意味
無位無官とは、特別な地位も肩書きもない状態であることです。
そういったものがない人に関しては、普通の人という言い方が可能で、別の言い方をすれば凡人という扱いになると思われます。
世の中ではこの無位無官に当たる人が割と多く、そんなに珍しい状況とは言えないと思われます。
特定の組織などに属している人たち以外はたいていは無位無官と言えるでしょうから。
「無位無冠」の意味
無位無冠とは、これといった地位に就いていない状況であることです。
無位無官と意味が似ている状況ですが、実際に使用するシチュエーションに違いがあります。
無位無官はビジネスなどの分野で使うことが多いですけど、無位無冠についてはそれ以外の場面で使います。
顕著なのはスポーツにおけるケースででしょう。
こういった分野では、実際にこれを使うことがありますから。
「無位無官」と「無位無冠」の用法や用例
「無位無官の状況というのは何とも情けない感じだな。
俺は今までこの会社で長く働いているが、特にこれといった地位にも就いていない。
それだけ必要とされていないということか。」
「この選手は今まで無位無冠なのが信じられない。
何度もタイトル争いをしてきただけに、1つくらいは獲れるだろうと思っていたからな。
やっぱり難しいんだろうか。」
無位無官と無位無冠は使用する場面が異なる
無位無官と無位無冠は同じような言葉に見えるかもしれないですけど、使用するシーンに違いがあります。
無位無官は日常的な場面で、主に仕事において使っていきますが、無位無冠に関してはスポーツなどにおける使用が顕著と言えるはずです。
したがって、意味自体はかなり似ているものの、使うシーンにおいて違いが実感できるでしょう。