人事不省は「大病や重傷で完全に意識を失うこと、昏睡状態となること」。
そういう状況になることはなかなかないので、日常生活で使用する機会は多くありません。
前後不覚は「前後の区別もつかないほどに意識がもうろうとすること、正気を失うこと」。
要するに、正しい判断ができない状況になってしまうという意味になるのです。
「人事不省」の意味
人事不省とは、大病や重傷で完全に意識を失うこと、昏睡状態となることです。
何らかのアクシデントにより、意識を失ってしまう状況で使うため、実際にこの言葉を使用することは滅多にありません。
それに人事不省という言い方はそこまでメジャーではなく、聞いたことがない人もそれなりにいる可能性があるので、そういう意味でも見聞きしづらいかもしれないのです。
「前後不覚」の意味
前後不覚とは、前後の区別もつかないほどに意識がもうろうとすること、正気を失うことです。
意識がもうろうとする、正気を失うという意味があるので、人事不省と同じような意味と評価できます。
こちらに関しても、そこまでメジャーな表現ではないので、頻繁に見聞きするとは言えませんけど、たまに使われる可能性があるので知っておくといいです。
「人事不省」と「前後不覚」の用法や用例
「俺は以前ある出来事によって人事不省の状態になってことがある。
ただ、そのときにはそれ以前の記憶がほぼ消えているんだ。
友達から聞いてそうだったんだと思えたわけで。」
「前後不覚と言えるような状況になるほど意識がもうろうとしたことはないが、貧血になるとそういった感覚に近くなるね。
今にも倒れそうな感じでヤバいときがあるよ。」
人事不省と前後不覚は同じような意味の言葉
人事不省と前後不覚に関しては同じような意味を表しています。
人事不省は意識を失う、前後不覚は意識がもうろうとするという意味で使えるので、両者は同じような場面で使える言葉という言い方ができるでしょう。
こういった言い方はそこまで有名ではありませんが、たまに見聞きする可能性があるため、しっかりと覚えておくべきです。