「ロケット」と「ミサイル」の違い・意味と使い方・由来や例文

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ロケットは「搭載した燃料を使い宇宙空間に飛ぶ飛翔体のこと。」

「衛星打ち上げ」と言い換えると分かりやすい。

ミサイルは「誘導式のロケットで宇宙空間を長距離飛翔する兵器のこと」。

「ICBM」と言い換えると分かりやすい。

ロケット技術は人工衛星の打ち上げに使われます。

誘導装置を付けたロケットは兵器にもなり、弾道ミサイルなどになるのです。

「ロケット」の燃料は水素と酸素

「ロケット」は主に液体水素を燃料として、酸化剤として液体酸素を使用します。

酸化剤は宇宙空間には酸素が存在しないため、燃焼添加用として使われます。

日本ではペンシルロケット以来、燃料には個体燃料が使われています。

日本の固体燃料はブタジエン系合成ゴムに、酸化剤の過塩素酸アンモニウムを混ぜたものを使用しています。

最新型のHⅡAでは液体燃料を使用します。

「ミサイル」はロケット技術を兵器に応用したもの

「ミサイル」は地上から宇宙空間にロケットを打ち上げて遠距離の目標地点に着弾させるものです。

人工衛星打ち上げのように宇宙空間の周回軌道に乗せることではありません。

精密な誘導装置を搭載して長距離を飛翔することが出来ます。

大陸間も飛ばせるICBMも弾道ミサイルなのです。

固体燃料に比較して、制御装置が簡易であることがメリットです。

「ロケット」技術を軍事利用したのが「ミサイル」

「ロケット」技術は本来、平和目的の人工衛星に使分けるべきものですが、日本以外の大国は例外なく「ミサイル」の開発をしています。

最貧国の北朝鮮でも弾道ミサイルを開発しています。

日本ではそのような兵器は作りませんが、核兵器と同様に作ろうと思えばいつでも作れる技術は持っていると思われます。

効率の良くない固体燃料の技術は世界一で、液体燃料の開発も行なっているのが日本なのです。

「ロケット」と「ミサイル」とは

「ロケット」は固体燃料や液体燃料により、地上から宇宙空間に気象観測衛星などを打ち上げて、周回軌道に乗せるものです。

「ミサイル」は「ロケット」打ち上げ技術を軍事用に転用して、飛翔兵器としたものです。

「ロケット」と異なる点は打ち上げ後に、遠距離目標地点に着弾させることです。

大陸間弾道ミサイルは「ICBM」と呼ばれています。

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