「人事・ひとごと」と「他人事・たにんごと」と「余所事・よそごと」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「人事・ひとごと」は、自分とは無関係な、他人に関する事です。

英語では「other people’s affairs」で表されます。

「私には人事は思えなかった」は「I couldn’t feel that it was no concern of mine.」「I couldn’t be indifferent to the matter.」です。

「他人事・たにんごと」は「人事」のことです。

英語では「other people’s business」「someone else’s business」で表されます。

「これは他人事ではない」は「This is not just an affair of other people.」です。

「余所事・よそごと」は、自分に直接関係ないことです。

英語では以下のように表されまます。

「彼にとってそれは余所事とは思えなかった」は「It was a matter of great concern to him.」です。

「人事・ひとごと」の意味

「人事・ひとごと」は、自分とは無関係な、他人に関する事、また、世間一般のことをいいます。

「余所事・よそごと」のことです。

近年、俗に「他人事・たにんごと」ともいいます。

島村藤村の「夜明け前」に「彼にとって他人事とも思われなかった」とあります。

反対語は「私事・わたくしごと」です。

以下のように使います。

彼女のことは他人事ながら心配だ 自分の過ちなのに人事のような言い方だ

<人事いわば筵(むしろ)敷け>
「人のうわさをすると、きっその人がやってくるものだから、うわさをするならそのつもりでしろ」という意味です。

「他人事・たにんごと」の意味

「他人事・たにんごと」は「人事」のことです。

「ひとごと」に当てた「他人事」の文字を音読みにしたものです。

以下のように使います。

他人事には口出ししない方が良い これは他人事ではない
彼の入院は他人事とは思えない

<他人事でない>
「やがては自分の身に降りかかることだから、他人の事だとなおざりに思ってはいられない」という意味です。

「余所事・よそごと」の意味

「余所事・よそごと」は、自分に直接関係ないことです。

以下のように使います。

相談したが、余所事のように扱われた 余所事とは思えない
余所事ではないのだから、真剣に考えなさい

<関連語>
「つかぬこと」は、それまでの話と関係ないことを表します。

話し言葉で、丁寧な言い方です。

「つかぬことを伺いますが、お給料はいくらぐらいですか」のように使います。

「人事・ひとごと」は 自分とは無関係な他人に関する事、「他人事・たにんごと」は 「人事」に当てた言葉、「余所事・よそごと」は 自分に直接関係ないことです。

「人事・ひとごと」「他人事・たにんごと」「余所事・よそごと」「他事」は、類語です。

「つかぬこと」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「自分に直接かかわりない事柄」です。

「人事・ひとごと」の「人」は「他人」のことです。

そのため「他人事」と当てることもあります。

「他人事・たにんごと」は、「ひとごと」に当てた「他人事」を音読みにしたものです。

「余所事・よそごと」の「余所」は、「他の」という意味です。

「他事」は、手紙文で用いられます。

「元気でおります故、他事ながらご安心ください」のように使います。

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