「瞬く間」と「束の間」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「瞬く間」は、瞬くほどの極めて短い間です。

英語では「in a twinkling」で表されます。

「車は瞬く間に通り過ぎた」は「The car flashed by in an instant.」「The car rushed by in a twinkling of an eye.」です。

「借金は瞬く間に膨れ上がった」は「His debt snowballed in no time.」です。

「束の間」は、ちょっとの間です。

英語では「a moment」「a brief space of time」で表されます。

「束の間の恋」は「a passing love」「a short-lived love」です。

「束の間も休む暇がない」は「I don’t have even a moment to relax.」「I don’t have even a second to rest.」です。

「瞬く間」の意味

「瞬く間」は、瞬くほどの極めて短い間です。

「瞬くうち」「瞬間」と同じ意味です。

以下のように使います。

瞬く間の出来事 瞬く間に別れの時が来た
瞬く間に料理がなくなる

twinkling ・blink
「twinkling」は、星などがきらめくことです。

輝くことです。

「瞬き」「瞬間」を表します。

「blink」は、「目のまばたき」を表します。

「一まばたきする間に」は「in the blink of an eye」です。

「束の間」の意味

「束の間」は「一束ぐらいの短い間」という意味です。

ちょっとの間です。

「しばらく」と同じ意味です。

万葉集(4)に「夏野行く牡鹿の角の束の間も」とあります。

以下のように使います。

平和な時代もつかの間 束の間の幸せ 束の間の夢

【moment】
原義は「動かすこと」→「動かす力」→「一瞬のはずみ」→「重要性」です。

「a moment」は、「瞬間」「ちょっと」を表します。

「ちょっとお時間いただけますか」は「Have you got a moment?」です。

「彼は一瞬うろたえた」は「He had a moment of confusion .」です。

瞬・束の漢字

「瞬」
字義は「またたく」「またたき」「極めて短い時間」です。

解字では、「目+舜」で構成されます。

「舜・しゅん」の部分は「すばやい足踏み」を表します。

これにより「またたく」を意味します。

「束」
字義は「たば」「たばねる」「つなぐ・ひきとめる」です。

解字では象形です。

「薪を束ねた形」にかたどっています。

これにより「たばねる・しばる」を意味します。

「瞬く間」は 瞬くほどの極めて短い間、「束の間」は ちょっとの間です。

「瞬く間」「束の間」は、類語です。

共通する意味は「短い時間」です。

「瞬く間」は、目を瞬かせるほどの短い時間の例えです。

「瞬く間」は、多くの場合、「瞬く間に」の形で副詞的に使われます。

「束の間」の「束」は、握りこぶしの幅のことで、古く長さの単位として使われたところからきた言葉です。

束・つか
①握った時の4本の指の幅ほどの長さです。

②束ねた数の単位です。

孝徳紀に「段(きだ)ごとに租の稲ニ束ニ把(二つか二たばり)」とあります。

③短い垂直の材です。

「束柱・つかばしら」のことです。

④紙を束ねたものの厚みです。

転じて、書物の厚みです。

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