「冷評」と「酷評」と「痛論」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「冷評」は、冷淡な態度で批評することです。

英語では「severe criticism」「unkind comment」で表されます。

「批評家たちは彼の詩を冷評した」は「The critics made unkind comment on his poems」です。

「酷評」は、手厳しく批評することです。

英語では以下のように表されます。

「世論の批判(冷評・酷評)」は「public criticism」です。

「厳しい批評(冷評・酷評)」は「sharp criticism」「harsh criticism」です。

「痛論」は、手厳しく論じることです。

「私たちはワンダへの批評(痛論・酷評)は不当だと感じた」は「We all felt Wanda’s criticism was unjustified.」です。

「冷評」の意味

「冷評」は、冷淡な態度で批評することです。

冷淡な論調で批評することです。

また、その批評を指します。

以下のように使います。

新作を冷評する 話題作を冷評する
先日の公演は各紙の冷評を浴びた

【評の漢字】
字義は「はかる・あげつらう」「正す」「文体の名・歴史家などが批評して書いた文章」です。

解字では、「言+平」で構成されます。

「平」の部分は「たいら」を表します。

これにより「公平に物事をはかって言う」を意味します。

「酷評」の意味

「酷評」は、手厳しく批評することです。

その容赦のない批評を指します。

以下のように使います。

作品を評論家から酷評された 酷評を受ける
見込みなしと酷評する

【酷の漢字】
字義は「ひどい・きびしい」「うらみ」「つよい」です。

解字では、「酉+牛+口」で構成されます。

「告・牛+口」の部分は「祖霊にささげ告げるために、むごくも犠牲になった牛」を表します。

「酉」を付して「酒のアルコール度がひどい」を表します。

これらから「きびしい・ひどい」を意味します。

「痛論」の意味

「痛論」は、手厳しく論じることです。

激しく議論することです。

また、その議論そのものを指します。

「その贈収賄事件については、各紙とも痛論している」のように使います。

「criticism」は、以下のような意味です。

①主に芸術作品に対する批評です。

「評論」という意味です。

②「非難」「あらさがし」「酷評」のことです。

③聖書や作品などの本文批評・校訂・原典研究です。

「冷評」は 冷淡な態度で批評すること、 「酷評」は 手厳しく批評すること、 「痛論」は 手厳しく論じることです。

「冷評」「酷評」「痛論」は、類語です。

共通する意味は「手厳しく論じること」です。

また、その批評や論を指します。

「冷評」は、好意的でない評論です。

冷淡に否定的な判断を示すことです。

「酷評」は、容赦なく非常に手厳しい批評をすることです。

「痛論」は、手厳しく評論することです。

他の二語ほど一般的には用いられません。

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