顧問は「決定権はないが、経営や運営に参加し意見を述べることが出来る立場の人のこと」。
「アドバイザー」と言い換えると分かりやすい。
参与は「決定権を持ち、実務を行い意見や忠告を言える立場のひとのこと」。
「参謀」と言い換えると分かりやすい。
「顧問」は企業や団体の経営に携わったことのある人が、第一線を退いた後に就任する地位のことを言います。
同じように「相談役」と言う場合もありますが、顧問よりむしろ名誉職として与えられます。
「顧問」はアドバイス専門
「顧問」はアドバイスができる第一線を退いた人のことで、実務者より格が上と見做されます。
企業なら主に社長経験者が就任します。
「顧問」はアドバイザーですから、実務は行いません。
しかし、経営に関与はするのです。
「投資顧問」と言う言葉もあり、投資をする人にアドバセイスをしたり、資金を預かり運営をしたりすることを行います。
「参与」は参謀のこと
「参与」と言う名前は明治維新にまでさかのぼります。
国のブレーンとして「参与」が置かれることがあり、「内閣官房参与」と言う役職があります。
また、大相撲にも年寄りが定年を迎えた後、5年間「参与」とすることが決められています。
宮内庁も長官の退任後は「参与」として残ることがあります。
役目は「参謀」の様な存在と考えて良いのです。
「顧問」と「参与」は異なる
「顧問」はアドバイスをする人で、社長経験者が良くなるものです。
経営決定権はありませんから、専ら、アドバイスや考えを述べるに留まります。
「相談役」も同じですが、お飾り的な面がやや強い役職です。
「参与」はより実務的なことを任され、部下を持たず単独行動が多いとされます。
意思決定権があり、「顧問・相談役」とは異なるものです。
企業の部長クラスと考えれば良いかも知れません。
「顧問」と「参与」とは
「顧問」は退任した社長や会長がなるポストで、経営には参加しても取締役会の議決権はありません。
あくまでも忠告や考えなど、経験者として発言するのです。
「相談役」も同じですが、名誉職としてあるのです。
「参与」は実務決定に関わります。
実務を行い、企業では部長格の単独の立場になります。
国の機関や相撲協会、宮内庁などにも「参与」の制度があります。