「悲しみ」と「悲嘆」と「傷心」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「悲しみ」は、悲しむことです。

悲しく思う気持ちです。

英語では「sorrow」「sadness」「grief」「lamentation」で表されます。

「深い悲しみ」という意味の場合「grief」を使います。

文語的表現では「lamentation」です。

「彼女は深い悲しみのあまり湖に身を投げた」は「In her grief she drowned herself in a lake.」です。

「悲嘆」は、悲しみ嘆くことです。

英語では「grief」で表されます。

「悲嘆にくれる」は「be crushed with grief」「be heartbroken」です。

「傷心」は、悲しみ傷ついた心です。

英語では「a broken heart」「heartbreak」「grief」「sorrow」で表されます。

「傷心の旅に出た」は「I started on a trip to heal my grief」「I started on a trip to forget my sorrow」です。

「悲しみ」の意味

「悲しみ」は、以下のような意味です。

①いとおしむことです。

「情愛」のことです。

今昔物語(4)に「祖子(おやこ)のかなしみ深きことを知らしめむが為なり」とあります。

②悲しむことです。

悲しく思う気持ちです。

「悲哀」「愁嘆」のことです。

以下のように使います。

別れの悲しみをこらえる 悲しみを乗り越える
悲しみにうちひしがれる 悲しみに沈む

「悲嘆」の意味

「悲嘆」は、悲しみ嘆くことです。

「悲嘆の涙にくれる」のように使います。

<関連語>
「愁嘆・しゅうたん」は、ひどく嘆くことです。

「愁嘆場」のように使います。

「痛哭・つうこく」は、「嘆き」です。

ひどく泣くことです。

「父の死に痛哭する」「痛哭の声を聞く」のように使います。

<悲の漢字>
字義は「かなしむ」「かなしい」「かなしみ」「仏教ではあわれみ・慈悲」です。

解字では、「心+非」で構成されます。

「非」の部分は「左右に分かれる」を表します。

これにより「心が引きちぎられる」を表し、「かなしむ」を意味します。

「傷心」の意味

「傷心」は、心に痛手を受けてひどく悲しむことです。

悲しく感じることです。

悲しみ傷ついた心です。

以下のように使います。

傷心を癒す 傷心の日々を送る

<関連語>
「哀傷・あいしょう」は、悲しみいたむことです。

「哀傷歌」のように使います。

「感傷」は、なんとなく悲しかったり寂しかったりすることです。

「感傷にひたる」のように使います。

「悲しみ」は 悲しむこと、また悲しく思う気持ちです。

「悲嘆」は 悲しみ嘆くこと、 「傷心」は 悲しみ傷ついた心です。

「悲しみ」「悲嘆」「傷心」は、類語です。

「愁嘆・しゅうたん」「痛哭・つうこく」「哀傷・あいしょう」「感傷」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「つらくて心が痛むこと」です。

「悲嘆」は、「悲しみ」に嘆きが加わったものです。

つらいと思う気持ちがより強いので、「悲しみ」より使われる範囲が限られます。

「傷心」は、ひどい悲しみのために心を痛めることです。

「悲嘆」より内面的なものです。

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