無様は「みっともないと感じられる状況であること」。
多くの人たちから見て、みっともないと思えてしまう状況に感じる場面で使います。
たいていは対象の人物を見下す意図があるのです。
醜態は「誰もが恥ずかしいと思うような、みっともない状況のこと」。
本人のみではなく、見ている人たちも恥ずかしいと感じるような光景に対して使っていく言葉と言えるでしょう。
「無様」の意味
無様とは、みっともないと感じられる状況であることです。
単にみっともない光景であると思えれば、それ自体に対して使うことができます。
実際、そういった光景はたまに見られますが、無様という言葉はそういった状況に陥った本人を見下すような意図があるときに使う傾向にあります。
つまり、傍から見ていていい気味だとか、そういう感覚を表しているのです。
「醜態」の意味
醜態とは、誰もが恥ずかしいと思うような、みっともない状況のことです。
みっともないという意味があるので、無様とそこまで意味は変わりません。
でも、醜態については、特定の光景を客観的に表す言葉であると言え、そういった言葉を使う側の感情は特に含まれていません。
つまり、対象を見下すなどの気持ちは存在していないのです。
「無様」と「醜態」の用法や用例
「あいつは散々俺をバカにしてきたが、今度は自分が失敗をして、周りからバカにされている。
こういう無様な姿をさらしている光景を目にすると、非常に気分がいいものだね。」
「有名人が不祥事かなんかで会見をして、世間に頭を下げるような姿は完全に醜態だよね。
有名人になると、こういう状況もありえるということで、いい教訓だと思うが。」
無様には個人的な感情が込められている
無様と醜態については、ともにみっともないと感じさせるような光景に対して使っていきます。
したがって、両者の意味はほとんど変わらないと言えるでしょう。
しかし、無様については、それを使う側の個人的な感情も含まれており、対象を見下す意図が存在しています。
醜態にはそういった面はないので、そこは違いとして覚えておきましょう。