「伝播」と「伝染」の違い・意味と使い方・由来や例文

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伝播は「種をばら蒔くように広がること」。

「ばら撒き」と言い換えると分かりやすい。

伝染は「染み渡るように広がること」。

「染み渡る」と言い換えると分かりやすい。

どちらも何かが徐々に広まっていく様子を表した言葉になります。

「伝播」は情報や流行、文化などに使われ、「伝染」は主に病気に使われることが多い言葉です。

「伝播」は伝わり広まること

「伝播」は情報や流行などが人づてに広まっていくことを意味します。

また、思想や考え方、文化などにも使われます。

他にも波の「伝播」、伝染病の「伝播経路」などの使い方もあります。

「フェィクニュースは瞬く間に世界に伝播していった」「中国文化は千年も昔に朝鮮や日本に伝播していった」「社会主義思想は世界に伝播した」などと使います。

「伝染」は病気が広まること

「伝染」は病気や好ましくないことなどが人づてに広まってしまう現象を言います。

「法定伝染病が蔓延する」「コレラは伝染力が非常に強い伝染病だ」「新型コロナの伝染防止のために都市のロックアウトを実施した」「鳥インフルエンザは野鳥からニワトリなどに伝染する」「豚コレラは野生のイノシシから伝染すると言われている」などと使います。

「伝播」も「伝染」も広がること

どちらの言葉も伝わることに使いますが、「伝播」はデマなど悪いこともありますが文化など比較的良いことに使われ、「伝染」は病気など比較的悪いことに使われます。

「文明の伝播は長い時が掛っている筈だ」「音と光の伝播速度は比較にならないが、雷が光ることが必ず先なのはそのためだ」「野生動物から疫病は伝染する」などと使います。

「伝播」と「伝染」とは

「伝播」は文化や情報、思想、主義などが伝わることを言います。

また、物理学でも音などの伝わる速さにも使われます。

一度に知れ渡ることではなく、徐々に伝わる様子と言えます。

「伝染」も伝わることですが、伝染病などに良く使われます。

「毎年、インフルエンザは人々に伝染し、流行のピークは寒い時になる」と使います。

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