「単式簿記」と「複式簿記」の違い・意味と使い方・由来や例文

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単式簿記は「一つの取引を一つの勘定科目で表すこと。」

「大福帳」と言い換えると分かりやすい。

複式簿記は「一つの取引を二つの勘定科目で表すこと」。

「仕分け」と言い換えると分かりやすい。

「単式簿記」は仕分けの無い取引記帳のことです。

昔、商人が使っていた大福帳は単式簿記方式なのです。

一つの取引を一つの勘定科目で表す方式のことです。

「複式簿記」は仕分けをする取引記帳のことです。

「単式簿記」は大福帳

「単式簿記」は分かりやすい利点があります。

仕分けがありませんから、例えば「商品を1,000円販売した」は「収入・売上1,000円」なのです。

「水道代を2,000円支払った」は「支出・水道光熱費2,000円」なのです。

昔の大福帳も同じように記帳し、得意先ごとに商品の売り上げを棒書きにしていたのです。

ですから、いちいちそろばんで確認をしていたということです。

「複式簿記」は仕分けが基本

「複式簿記」は明治になり外国から伝来したもので命名は福沢諭吉と言われています。

「book keeping」の和訳なのです。

基本的に一つの取引を仕分けし、二つの勘定科目に分けて記帳する方式のことです。

例えば「商品を1,000円販売した」は「現金1,000円/売上1,000円」となり、「水道代を2,000円支払った」は「水道光熱費2,000円/現金2,000円」となるのです。

「複式簿記」で分かることが「単式簿記」では分からない

「単式簿記」では例えば、売り上げが1,000円有ったことは分かりますが、現金が1,000円増えたことは記帳されません。

水道光熱費が2,000円減ったことは分かりますが、現金が2,000円減ったことは分かりません。

このように一方の取引が分かっても結果として現金の増減は分からないのです。

「複式簿記」は現金の動きも分かる利点があります。

「単式簿記」と「複式簿記」とは

「単式簿記」は取引の一方しか記帳しないことです。

分かり易い利点はありますが、増加したことの反対に減少も起きていることは把握出来ません。

反対に減少したことの反対に増加したことは分かりません。

昔の大福帳は「単式簿記」の方式であったのです。

「複式簿記」の利点は仕分けをすることで資産や負債などの増減が分かるということです。

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