手がかりは「問題や事件などの解決のヒントのこと。」
「ヒント」と言い換えると分かりやすい。
足がかりは「何かを行なうときの拠点のこと」。
「拠点」と言い換えると分かりやすい。
「手がかり」と「足がかり」は言葉が似ていますが、意味するところは異なります。
しかし、糸口、取りかかりと言う意味では共通するものがあります。
「手がかり」はヒントのこと
「手がかり」は事件や問題の解決に必要なヒントと言うべきもので、事件や問題の内容に関係している事柄やもののことを言います。
例えば事件であれば現場に残された遺留品や証拠品となる物になります。
それを糸口に事件が解決することもあります。
「指紋や足跡などは重要な手がかりになる」「何か手がかりとなるようなものはなかったか」などと使います。
「足がかり」は拠点のこと
「足がかり」は何かを行なう場合に助けとなる拠点のことです。
実際に足を掛けられるがけなどの拠点を言いますが、物事の拠点も言う様になりました。
「そこを足がかりに何とか前へ進めよう」「何か足がかりがあったらなあ」「飛び石を足がかりに渓流を横切る」「このような現象は何かの発見の足がかりになりそうだ」などと使います。
「手がかり」も「足がかり」も手や足の掛る場所のこと
「手がかり」はガケなどを登る時に手が欠けられる木の枝や根っこのことで、「足がかり」も足が欠けられる場所のことを言います。
転じて、困難なことに対処する時に糸口となることやものを言う様になりました。
「事件の手がかりとなる指紋や足跡などの痕跡」「それを足がかりに問題に対処しよう」「手がかりとなる遺留品は多いが未解決事件になった」などと使います。
「手がかり」と「足がかり」とは
「手がかり」は問題や事件解決に繋がるヒントの様なものを言います。
「指紋や足跡などは事件の証拠品として重要な手がかりとなる」「手がかりはまだ発見できないのか」「何か手がかりがないと前へ進むのは無謀なことだ」。
「足がかり」は問題に対処する時の拠点・助となることを言います。
「ヒマラヤを登頂する時は麓のベースキャンプが足がかりとなる」などと使います。