立冬は「11月に訪れる二十四節季のこと」。
「冬到来」と言い換えると分かりやすい。
冬至は「12月に訪れる二十四節季のこと」。
「最短日」と言い換えると分かりやすい。
一年間を二十四に分割して季節感のある名前を付けた二十四節季とは、中国由来のものです。
昔の農作業に必要な目安として使われました。
日本では旧暦の時代に伝来していますが、現代の新暦の季節感に合ったものにしてあります。
「立冬」から「立春」までのことを「冬」としているのです。
「冬至」は日の出から日の入りの時間が一番短くなる時期のことです。
「立冬」は冬が始まること
「立冬」は大体11月にあります。
冬の到来と言える時期で、冬支度がそろそろ始まる時期と一致しています。
冬もの衣服を取り出したり、ストーブを出したりすることを始めるのです。
二十四節季は一年を24分割していて、「立冬」は11月初旬ぐらいに当たります。
なお、「冬至」までの間に「小雪」と「大雪」と言う二十四節季が入ります。
「冬至」は最短日のこと
「冬至」も二十四節季の一つで12月下旬にあります。
一年で一番日中の時間が短いとされます。
それはその通りなのですが、日の入り時刻は別で「冬至」前10日間ぐらいに「日の入り時刻が最も早くなる日」が来るようです。
ですから、「冬至」だからと言って、日の入りが最も遅くなるという訳ではないのです。
「冬至の頃は、少しは日没や暗くなるのも遅くなっているようだ」と言う感覚は正しいのです。
「立冬」から「冬至」まで
「立冬」から次は「小雪」、「大雪」と進み「冬至」になります。
もっと細かい72候と言う言い方もありますが、中国語の様で日本では一部しか馴染みがありません。
冬には「山茶始開」「地始凍」「金盞花」「虹蔵不見」「朔風払葉」「橘始黄」「閉寒成冬」「熊蟄穴」などがありますが、何となく意味は分かるものの中国語なので使えないと感じます。
唯一7月の「半夏生」は日本でも使っています。
「立冬」と「冬至」とは
「立冬」は二十四節季の一つで冬の初めの頃、11月初旬に当たります。
季節の分かれ目と言えますから、そろそろ冬の支度を始める頃でもあります。
「立春」の頃までは冬の期間となります。
11月から翌年3月頃までで、現代の季節感と一致しています。
「冬至」は日の出から日の入り迄の時間が一年で最も短くなる日のことですが、日の入りが最も遅くなるのは「冬至の前10日」なのです。