「大蔵省」と「財務省」の違い・意味と使い方・由来や例文

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大蔵省は「中央官庁の一つで現在は財務省のこと」。

「国家予算」と言い換えると分かりやすい。

財務省は「中央官庁の一つで財務を担当する省庁のこと」。

「財務」と言い換えると分かりやすい。

大蔵省は大宝律令で出来た役所の名前です。

歴史は1300年もあるのですが、近年、財務省と改変されました。

大蔵省の管轄であった金融が金融庁に移管となり、長い歴史が終わりました。

「大蔵省」は国の要

「大蔵省」は国家予算の編纂を行なう官庁なので国の要となる省庁です。

以前から、優秀な人材の代名詞になっていることで有名です。

国家予算や税金の歳入歳出、造幣、金融機関などを掌握していました。

権力の象徴とも言えた大蔵省も段階を経て解体され、ついには金融の権限をはく奪され、財務省として生まれ替わりました。

金融は金融庁に移管されたのです。

「財務省」は旧大蔵省のこと

「財務省」は金融部門を分離された旧大蔵省のことです。

相変わらず主計局では国の予算を管轄していますし、税金は主税局、関税は関税局、国債・財政投融資や貨幣発行などは理財局、外国為替などは国際局と以前と変わらぬ体制になっています。

ただ、金融局が無くなっているので、「財務省」「財務大臣」などと名称が変わったのです。

「大蔵省」が「財務省」になっても国の要には違いない

「大蔵省」は国の要として機能して来た官庁の中の官庁でしたが、改編後も同様な権限を持つ強大な官庁には変わりありません。

ただ、金融機関に対しての監督権限が無くなったのです。

因みに、最後の大蔵大臣も初代財務大臣も自民党の宮沢喜一氏が就任しています。

麻生太郎氏は第17~20代の財務大臣を務めました。

現在の大臣は鈴木俊一氏となっています。

「大蔵省」と「財務省」とは

「大蔵省」が2001年に「財務省」になったのですが、その時、金融部門は金融庁に権限が移管されています。

以前より強すぎる権限のある大蔵省を改編する動きは有ったのです。

奈良時代の大宝律令以来の1300年と言う伝統ある「大蔵省」もなくなったのですが、大蔵官僚などからの批判も多くありました。

現在は既に20年が経過しているため、「財務省」が定着しています。

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