虎は「猫の仲間の猛獣のこと」「猛獣」と言い換えると分かりやすい。
寅は「春が来て草木が芽吹く頃のこと、十二支の一つのこと」。
「芽生え」と言い換えると分かりやすい。
虎は猛獣のことでネコの仲間です。
毛皮を取ることや観賞用として動物園で飼育されます。
また、「寅」は農作物の成長に関係した言葉で「草木が芽吹き動く頃」を表します。
「虎」は怖い動物
「虎」は強く怖い動物ですから、比喩として良く使われます。
「竜虎の戦い」「虎穴に入らずんば虎子を得ず」「虎視眈々」「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」「虎の巻はあんちょこ」「虎落笛はもがりぶえ」」「猛虎はタイガース」などに使われています。
なお、かつてはアジアに沢山いた「虎」も、4,000頭に激減し絶滅危惧種になっています。
「寅」は十二支の一つ
「寅」は十二支の3番目の項目になります。
種を撒いてから春になり、周辺の草木が芽吹く頃になるという意味です。
「寅」には「動く」と言う原義があります。
昔は人の名前に使われることが多かった漢字です「寅・寅次郎・虎彦・虎雄・寅夫・寅男・フーテンの寅さん」と言う様に、生まれた年が「寅年」であることに因んでいます。
「寅」は意味が大事とはいえ難しいため「虎」を充てはめたということです。
「寅」年には「虎」に因んだものが多い
「寅」年は「虎」の絵が年賀状に登場しますし、虎の張り子も縁起物になっています。
十二支を身近な動物に例えたためにこのような習慣が出来たものですが、今は干支として定着しています。
昔の農作業の目安としての役割と言うより、季節感や風情を楽しむ方が強くなっているのです。
また、「五黄の寅」は女の子が強く結婚できないという言い伝えがあります。
「虎」と「寅」とは
「虎」は強く恐ろしい猛獣のことで、猫の仲間に成ります。
毛皮が珍重され乱獲の結果、絶滅の危機に瀕しています。
十二支の一つの「寅」に動物として充てはめられたため、「寅」は「虎」のイメージが定着してしまいました。
「寅」とは本来の意味は「草木の芽生える頃」と言う意味なのですが、漢字難しく農民には理解できなかったため動物に例えたのです。