「横綱」と「大関」と「関脇」と「小結」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

横綱は、大相撲のなかで最高位にある力士です。

もちろん、幕内における頂点に立つ関取でもあります。

大関は、横綱に次ぐ地位にある力士であり、三役の最高位となります。

厳しい条件をクリアすることで昇進できます。

関脇は、三役の2番目にあたる力士であり、小結は三役最下位の力士となります。

関脇・小結は、幕内における実力者が昇進することが多いです。

横綱とは

横綱とは、大相撲の力士のなかでも最高位のものです。

幕内のなかにおいても最高位の関取であり、基本的にこの地位で負け越しをしても降格することはありません。

これまでに73人が横綱になりました。

従来、吉田司家による横綱免許の授与で昇進していましたが、現在では、大関の地位で2場所連続優勝か、それに準じた成績を残した関取を横綱審議委員会にかけて、横綱昇進を認めてもらった場合に昇進できます。

横綱に昇進すると月給が300万円になるほか、白麻製の綱を締めての土俵入りをすることができ、移動などにおけるさまざまな特権が生まれます。

大関とは

大関とは、横綱の次に高い地位にあります。

三役の最上位となりますが、関脇や小結と異なり、昇進には厳しい条件をクリアしなければなりません。

基本的には3場所で33勝以上の成績が求められます。

大関昇進が決まると、横綱と同じように昇進伝達式が行われ、晴れて大関となります。

この地位で負け越すと「カド番」とよばれ、2場所連続の負け越しで大関から陥落します。

しかし、翌場所で10勝以上挙げると特例で復帰することができます。

月給は250万円となります。

関脇とは

関脇とは、三役の二番目に位置する地位です。

「大関」の脇をつとめるという意味をもちます。

通常は2名置かれることになりますが、まれに3人以上になることがあります。

平幕上位でかなり優秀な成績を残した力士が多かったり、大関から陥落した力士が出たりすると3人になることがあります。

江戸時代には、実質的な最強力士がいることもありましたが、現在では横綱・大関にはなれないが、地力の高い力士がよく関脇に位置することがあります。

月給は小結と同じ180万円となっています。

小結とは

小結とは、三役の最下位に位置する地位です。

前頭筆頭で勝ち越しを決めると、翌場所で昇進することが多い地位です。

ただし、上位陣が好成績である場合は、平幕力士が小結になれないこともあります。

これまでにも、番付運に泣かされて、惜しくも小結になれなかった力士もいます。

小結になると、本場所の前半戦は上位陣、特に初日は横綱戦が多く、大関・関脇と総当たりになることが多いため、ここから上にあがれるかどうかが、その力士の今後を左右するようになります。

なお、月給は180万円になります。

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