「付和雷同」と「同調」の違い・意味と使い方・由来や例文

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付和雷同は「自分の意見が無いのに周囲の意見や考えに賛成してしまう態度のこと。」

「無定見」と言い換えると分かりやすい。

同調は「自分の意見と他人の意見が一致したとき取る態度のこと」。

「賛同」と言い換えると分かりやすい。

付和雷同が起きるのは、誤った考えにとらわれ、周囲もマスコミや指導者の考えに踊らされて、一定方向に一斉に行動することです。

同調は自分の考えと同じ考えに合わせることです。

「付和雷同」は一方通行

「付和雷同」は集団が一方通行の考えに陥ってしまうことです。

特に誤った考えに捉われる場合があります。

国家的な規模で起きる場合は、戦争中の敵視によるもの、社会主義国の独裁体制、独裁国家などで発生します。

正しい考えであっても言論統制下では何も言えません。

また、アイドルのファン心理も同じです。

アイドルや関係したものなどに一方的に興味が集中してしまいます。

「同調」は同じ考え

「同調」は無定見なことではなく、自分の考えを持ち、同じ考えの人に賛同する態度を言います。

また、反対意見であっても同調はあり得ます。

例えばあることについて議論している場合、一人の意見に次から次へと賛成または反対する人が続出する様子を同調していると言います。

同調は付和雷同とは違うのですが、似ている場合もあります。

「付和雷同」と「同調」は行動が同じ

「付和雷同」する場合、みんなの考えや意見は一致しています。

これを同調と言えなくはないのですが、その意見が根拠のあるものかどうかと言う点は違うかも知れません。

全員が根拠を確認して賛同し同調したなら良いのですが、周囲の雰囲気に呑まれてしまうと付和雷同になります。

間違った考えでも信じていると付和雷同となり、傍から見ても同調と区別が付かなくなります。

「付和雷同」と「同調」とは

「付和雷同」はさしたる考えがないのに周囲の意見に押されて、ある方向に行動が傾くことです。

「同調」は自己の考えがしっかりしている場合、同じ考えの人に賛同することを言います。

付和雷同との違いは、不定見か定見かと言うことです。

定見が根拠のないものだと区別が難しくなります。

「不買運動に同調したが、あれは付和雷同ではなかったかと気が付いた」と使います。

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