「直径」と「差し渡し」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「直径」は、円または球の中心を通て円周または球面上に両端を持つ線分です。

英語では「a diameter」で表されます。

「棒の直径は5cmである」は「The stick has a diameter of five centimeters.」「The stick is five centimeters across.」です。

「直径はいくらですか」は「How wide across is it?」「What is its diameter?」です。

「差し渡し」は、指し渡すことです。

一方から他方へかけて渡すことです。

その長さです。

英語では「a diameter」「a span of」で表されます。

「この橋は差し渡し100mある」は「This bridge has a span of one hundred meters.」です。

「直径」の意味

「直径」は、円または球の中心を通て円周または球面上に両端を持つ線分です。

「指し渡し」のことです。

また、その長さをいいます。

円や楕円・双曲線で中心を通る直線が曲線に切り取られた線分をいいます。

一つの円の全ての直径は等しい長さですが、楕円・双曲線では方向によりその長さが異なります。

球の場合は、中心を通る線が球面に切り取られた線分をいいます。

以下のように使います。

穴の直径をはかる 直径20cmの円

「差し渡し」の意味

「差し渡し」は、以下のような意味です。

①指し渡すことです。

一方から他方へかけて渡すことです。

その長さです。

②「直径」「わたり」「径」のことです。

③直接であることです。

④血統であることです。

⑤「全く」という意味です。

浮世草子・御前義経記に「こなさんの為には差し渡しの他人」とあります。

以下のように使います。

差し渡しが50cmもある大皿 この橋は差し渡し100mある

<指し渡すの意味>

1.自動詞の場合
①「直接向かい合う」という意味です。

好色一代男に「更け行くまで指し渡し、かしらから物毎(ものごと)しらけて語りぬ」とあります。

訳は「夜の更け行くまで、面と向かい合って最初から物事隠さず打ち明けて語った」です。

②「直接自分でする」という意味です。

世間胸算用に「指し渡して弟つれて」とあります。

③「血が直接つながる」という意味です。

2.他動詞の場合
①一方から他方へかけわたすことです。

万葉集(1・38)に「下つ瀬に小網(さで)指し渡す」とあります。

②棹を指して船を対岸へ行かせることです。

増鏡(内野の雪)に「それより新宮の川船に奉りて指し渡りすほど」とあります。

<差し渡しの従兄弟>
仙台地方などで、直接血のつながりのある従兄弟をいいます。

単に「従兄弟・いとこ」というと、もっと広い範囲の縁者を指します。

「ひたいあわせの従兄弟」ともいいます。

浮世草子・日本永代蔵に「故斎とは差し渡しの従兄弟なり」とあります。

「直径」は、 円または球の中心を通て円周または球面上に両端を持つ線分です。

「差し渡し」は、 一方から他方へかけて渡すことです。

その長さです。

「直径」「差し渡し」は、類語です。

「口径」はこれらの言葉の関連語です。

共通する意味は「円または球の中心を通り、円周または球面上に両端のある線分」です。

「直径」は、一般的に用いられます。

「差し渡し」は、木の太さやパイプなどの物について用いますが、図形には用いません。

「口径」は、筒状の物の口の直径です。

「45口径の銃」のように使います。

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