「偏西風」と「季節風」の違い・意味と使い方・由来や例文

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偏西風は「北半球の上空を西から東に流れる気流のこと。」

「ジェット気流」と言い換えると分かりやすい。

季節風は「冬に日本に吹き付ける北西の強い風のこと」。

「空っ風」と言い換えると分かりやすい。

偏西風、季節風は日本列島に重大な気象現象をもたらすものです。

偏西風の蛇行が災害に直結しますし、積雪風が強まると豪雪が起きるのです。

「偏西風」は北半球のもの

「偏西風」は北半球にしかありません。

南半球では「偏東風」となるのです。

台風の渦の巻き方が反対なのと同じです。

偏西風の蛇行が起きると、世界規模の災害が起き、日本もその影響を受けます。

蛇行の上下で、猛暑や干ばつ・山火事などの他、長雨や大雨、天候不順が起きるのです。

例えば強い太平洋高気圧による熱気と蛇行による北からの寒気がぶつかり、大雨の原因を作ります。

「季節風」の原因は気圧配置

「季節風」は冬に西高東低の気圧配置になると、大陸から日本海経由で列島に吹き付ける北西風のことです。

冬には必ず現れる気圧の形ですが、それが強まることが起きると日本海側に豪雪の被害を与えるのです。

必ず起きる訳ではなく、数年か数十年に一度の現象です。

「昭和38年1月豪雪」「平成18年豪雪」が歴史的なのですが、被害者の数では昭和55年・昭和58年になります。

「偏西風」は「季節風」より上空

「季節風」が地上付近を吹くのに対し、「偏西風」ははるか上空1万メートルを吹く風です。

起きる場所も違い、「偏西風」は北半球の北緯30~65度付近の中緯度になります。

いわゆるジェット気流と呼ばれるものです。

「季節風」は日本独特な現象で、北西風のことを言います。

雪とともに吹くことや、関東地方では空っ風となり吹き降ろす乾燥した冷たい風になります。

「偏西風」と「季節風」とは

「偏西風」は北半球の中緯度、上空1万メートルを中心に西から東に吹く風で、ジェット気流とも呼ばれるものです。

しばしば蛇行して、世界規模の気象異変を引き起こします。

場所により高温や山火事になり、ある場所では低温や大雨になったりします。

日本列島の冬季に吹く北西風は「季節風」と言い、強まると豪雪の原因となり、災害化します。

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