「貯水池」と「浄水池」と「ため池」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「貯水池」は、水をたくわえておく人工の池のことです。

英語では「a reservoir」で表されます。

「浄水池」は、浄水場の水道設備の一部で、濾過池からの浄水を貯蔵します。

英語では「a pure water reservoir」で表されます。

「ため池」は、灌漑や消火用などの水をためておく人工の池のことです。

英語では「an irrigation pond」「reservoir」で表されます。

「灌漑用」という意味の場合「an irrigation pond」を使います。

「貯水池」という意味の場合「reservoir」です。

「貯水池」の意味

「貯水池」は、水をたくわえておく人工の池のことです。

上水道・灌漑・水力発電用の水を河川などから取って、渇水時の水不足を補充します。

小規模のものは「ため池」と呼ばれます。

一般的に河川の水を貯留し、渇水時などの河川の流量を調節・維持する目的で造られます。

本来、発電・灌漑・水道用の水を貯水しておくものですが、近年、洪水時の水量調節のために設けられることが多くなりました。

数える場合は「面」「泓・おう」「つ」で数えます。

「泓・おう」は「水が広がる様子」を表し、規模の大きな貯水池を数える場合に用いる語です。

「浄水池」の意味

「浄水池」は、浄水場の水道設備の一部です。

濾過池からの浄水を貯蔵します。

<浄・水・池の漢字>

「浄」

字義は「きよい」「きよめる」「中国の演劇に於いて悪役を意味」「仏教に於いては、『迷いから解脱した』を意味」です。

解字では、「水+争」で構成されます。

漢字の「争」字義は「あらそう」「いさめる」「あらそい」「いかでか・どうしての反語」です。

「争」の旧字は「爭」です。

解字では、「?+又+厂」で構成されます。

「?+又」の部分は「上下から手で引き合う」を表します。

「厂」の部分は、「力」の字の変形したものです。

これらにより「力を入れて引き合う」を表し「あらそう」を意味します。

「水」

字義は「みず」「うるおう」「水をくむ」「五行の一つ」「汁」「平らにする」です。

解字では、「流れる水」の象形です。

「水」を表します。

「池」

字義は「いけ」「堀・溝」「樋・とい」「ひつぎの飾り」です。

解字では、「水+也」で構成されます。

「也・や」の部分は「曲がりくねる」を表します。

これにより「曲がりくねった形の水たまり」を表し、「いけ」「ほり」を意味します。

「ため池」の意味

「ため池」は、灌漑や消火用などの水をためておく人工の池のことです。

「用水池」と同じ意味です。

降水量の少ない場所や河川の少ない場所では、梅雨期の降水をたくわえて水稲耕作に利用します。

全国では20%近くの水田が水源をため池に頼っています。

古くから、瀬戸内地方や奈良県では多くのため池が利用されてきました。

香川県では約70%の水田がため池に頼っています。

その中でも満濃池は日本最大のため池として有名です。

「貯水池」は 上水道や水力発電用の水をたくわえておく人工池、「浄水池」は濾過池からの浄水を貯蔵する池、「ため池」は、 灌漑や消火用などの水をためておく人工池のことです。

「貯水池」「浄水池」「ため池」は、類語です。

「遊水地」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「水をためておくための人工の池」です。

「貯水池」は、上水道・水力発電・灌漑などのための用水をたくわえておく池をいいます。

「浄水池」は、水道設備の一つで、濾過池でこした浄水をたくわえておく池をいいます。

「ため池」は、田畑などの用水をためておく池をいいます。

「遊水池」は、洪水などの時のために、河川の水を一時的にたくわえて水量を調節する人工、または天然の池をいいます。

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