「硬化」と「凝固」の違い・意味と使い方・由来や例文

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硬化は「柔らかいものが硬くなる状態のこと、または態度が強硬になる。」

「強硬」と言い換えると分かりやすい。

凝固は「液体や気体が個体になること、または凝り固まること」。

「凝結」と言い換えると分かりやすい。

硬化も凝固も固まることですが、硬化は既に固まっている柔らかいものが固くなることです。

凝固は物理的には固体化することを言います。

「硬化」は硬くなること

「硬化」は柔らかい状態のものが、温度や化学変化により固く変化し硬質化することを言います。

また、物理的に押し固めて硬化させることも言います。

さらに人の態度が強硬な姿勢になることも言います。

「水は零度で氷になり柔らかい水から固い氷に硬化した」「チューリップの花は液体窒素の中で瞬時に硬化し、潰すとボロボロに砕けた」「態度が硬化した」などと使います。

「凝固」は固体化のこと

「凝固」は物理的には液体や気体が個体に変化することを言います。

硬化と同じですが、物理的には凝固と言います。

また、凝り固まった考えのことも言います。

「水は氷点下になると氷に凝固する」「液体窒素も圧力を下げると個体に凝固する」「豆乳は凝固剤により豆腐に変化する」「こんにゃくもカルシウムにより凝固するのだ」「狂信宗教は凝固した宗旨を持っている」などと使います。

「硬化」はよく使い、あまり使わない「凝固」

「硬化」という言葉は日常的に使いますが、「凝固」は特別の場合、つまり豆腐・こんにゃくの凝固剤などにしか使いません。

「硬くなること」は「硬化」という言葉で十分に表現出来るからです。

「硬化」は「軟化」の反対語ですから、使いやすいのです。

「態度が凝固した」はやはりおかしい表現で、「態度が硬化した」になります。

「硬化」と「凝固」とは

「硬化」は柔らかいものが温度や化学変化などで硬くなることです。

また、人の態度が強硬になることも言います。

「凝固」は物理的変化のことで、液体や気体が個体に変化する現象を言います。

そのほかでは「凝固剤」で使われます。

「シベリアの永久凍土は低温で土が硬化したもの」「豆腐の凝固剤はにがり」「それを聞いて態度が硬化してしまった」などと使います。

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