「破壊」と「崩壊」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

破壊は「意図的・必然的にものを壊すこと」。

「壊す」と言い換えると分かりやすい。

崩壊は「自然に偶然にものが壊れること」。

「壊れる」と言い換えると分かりやすい。

破壊は意図的に・理由があって・必然的に行うことです。

例えば「立て直しのため、古いビルを破壊した」など。

崩壊は故意ではなく自然に自ら崩れることです。

例えば「古いビルの解体中にビルが傾き、道路側に崩壊してしまった」と使います。

「破壊」は意図的行為や自然現象

「破壊」は理由があって故意に行う行為です。

人工物でも自然環境でも、現状が壊滅的に変更されることは「破壊」活動と言えます。

ただし、例外として自然現象、例えば地震・雷・台風・洪水などで破壊される場合があります。

「山は資源採掘のためダイナマイトで破壊された」「地震で家が破壊された」「大雨で水位が上がり堤防は簡単に破壊され、洪水となった」などと使います。

「崩壊」は自らのもの

「崩壊」は何等かの力が加わり、自ら崩れてしまうことです。

人為的・意図的なものではなく、自然の力や自らの重みで崩れてしまうことを「崩壊」と言います。

「解体中のビルは取り壊し中に、自らの重みで片側に崩壊してしまった」「この巨大ダムは水の重みに耐えかねてついには崩壊するだろう」「通貨危機を乗り越えられないと経済は崩壊するかも知れない」と使います。

「破壊」も「崩壊」も元の形が変わること

「破壊」は「壊すこと」ですから、形あるものやバランスの取れているもの・良い雰囲気・人間関係などを壊す行為です。

少しの変化ではなく、壊滅的に大半が壊れてしまうことを言います。

「崩壊」は姿が劇的に「崩れ壊れること」ですから、元の姿など思い出すことも出来ません。

「徹底的に破壊された」「崩壊は原型をとどめないまで進んだ」などと使います。

「破壊」と「崩壊」とは

「破壊」は人為的・意図的な行為です。

また、地震や洪水など自然現象の力による破壊も起きます。

「崩壊」は自然に自らが起こす現象になります。

そこに至るまでは人為的力・自然の力が影響することはあっても崩壊するのは自らの自重によるものです。

「分厚い氷の海は砕氷船により破壊され亀裂が生じた」「大地震により石垣は崩壊をしてしまった」などと使います。

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