英断は「思い切りよく決断すること、優れた決断をすること」。
どちらの意味もあるため、両方の意味を頭に入れておく必要があるでしょう。
勇断は「勇気を持って決断すること」。
そのままの意味と言えますけど、勇気を持って決断する状況は、思い切りよく決断する英断と似たような面を持っています。
だから、共通点があるのです。
「英断」の意味
英断とは、思い切りよく決断すること、優れた決断をすることです。
思い切って決断をするという意味だけではなく、その決断が優れたものであると言えるケースでも使っていくので、そこは特徴です。
ただ、どちらかと言えば、優れた決断というニュアンスを含んだ状況において、英断という言葉を使っていく雰囲気があるので、そこは頭に入れておくと良いです。
「勇断」の意味
勇断とは、勇気を持って決断をすることです。
勇気がいるような、簡単には決断できないようなことに関して決断する状況で使っていく言葉と言えます。
だから、滅多に使うことはないでしょう。
しかし、この意味は英断と同じようなものであるため、英断との区別は難しいです。
したがって、どちらを使うべきか悩むケースがあるでしょう。
「英断」と「勇断」の用法や用例
「うちの会社はかつて大きな改革をすべきかどうかで揉めていたが、最終的には社長が英断を下して、改革の実行を表明したんだ。
その結果、うちの会社は一気に伸びていったんだよな。」
「入試日程のことを考えると、どちらか1つの大学の受験は控えるべきであるが、どちらも行きたい大学なんだよな。
でも、ここは勇断を下さないといけない。」
英断と勇断は非常に似ている部分がある
英断は優れた決断という意味がありますけど、思い切った決断という意味もあります。
そして、この意味に関しては、勇断にも存在しているため、この2つの言葉は区別するのが難しい場合があります。
優れた決断を意味するときには英断を使用しますが、思い切った決断を意味するときには、どちらも使えるという状況と評価できます。