姑息は「一時しのぎのこと、または卑怯なこと」。
「卑怯」と言い換えると分かりやすい。
小手先は「その場しのぎのこと」。
「間に合わせ」と言い換えると分かりやすい。
姑息は本来一時しのぎのことですが、転じて卑怯・ずるいと言う意味にも使われます。
小手先は準備すべきものを十分にしないで、あり合わせのものや手段でその場を凌ぐことです。
「姑息」は本来一時しのぎのこと
「姑息」の意味は一息入れることですから、転じても一時しのぎをする意味です。
しかし、「卑怯・ずるい」と言う意味で使われていることも事実です。
「一時しのぎをする=まともに取り組まない=ずるい・卑怯なこと」となったようです。
「試験でカンニングをするとは姑息なことだ」「偽のブランド品を本物の様にひけらかすのは姑息な行為だ」などと使います。
「小手先」はその場しのぎのこと
「小手先」は間に合わせのものや手段を使い、その場を凌ぐことです。
「姑息」なことに通じますが、ちゃんとやらないこと、本格的にしようとしないこと、後でボロが出ようと今良ければ良いということなどになります。
「小手先のことをすると後で痛い目に合う」「大事なことだから小手先で処理しないようにしよう」と使います。
「姑息」も「小手先」もずるいこと
「姑息」も「小手先」も何かずるい印象のある言葉です。
物事をきちんとしっかり処理することから見ると、これらは間に合わせの抜け道などを使ったやり方になります。
本来するべきことについての手段を省いたりすることや、別のことで代用することを非難する言葉になります。
それが良い結果になれば良いのですが、悪い結果に結びつくのではないかと言う危惧から非難するのです。
「姑息」と「小手先」とは
「姑息」は一息入れて休むことから転じてずるいこと、卑怯なことと言う意味に使われます。
「小手先」はしっかりと取り組まないこと、あり合わせでその場を凌ぐことなどの意味です。
「手抜き工事は姑息なことで、後で事故に繋がります」「小手先で処理したためにもっとひどいことになった」「抜け駆けをお金でしようとする人は姑息な人だ」などと使います。