「国土」と「領土」の違い・意味と使い方・由来や例文

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国土は「その国の主権・統治権が及ぶ領土と領海・領空のこと」。

「支配地」と言い換えると分かりやすい。

領土は「その国の陸上・海上・上空の領域のこと」。

「国土」と言い換えると分かりやすい。

領海の外側には排他的経済水域が設定出来る権利がありますが、統治権は及びません。

主権的権利と呼ばれています。

日本は島国のため、かなりの広さの排他的経済水域を保有しています。

「国土」は確定が難しいものです。

「国土」はその国が保有する固有の陸地や海上・上空のことで、その国の主権が及ぶ地域のことです。

固有かどうかの判断は難しいことで、他国が主張している領土問題を抱えているのは日本だけではありません。

日本だけでも韓国との竹島・中国との尖閣諸島・ロシアとの北方領土争いがあり、世界的にも中国・インド・イスラエルなどでも起きています。

「領土」は確定している国土領域のことです。

「領土」は他国に実効支配をされている地域を含めて、固有の領土としている地域すべてのことです。

日本は未返還の北方領土・強奪された竹島も固有の領土と主張していますし、尖閣諸島は紛争中も領土問題とは認めていないのです。

二国間の交渉はお互い譲歩がありませんし、第三国や国際司法が介入しても実効支配はなくなりません。

「国土」すなわち「領土」ではありません。

「国土」は主権の及ぶ場所ですが、「領土」とされる地域では他国の実効支配があり事実上の主権が及ばないのが現実です。

そのため「国土=領土」とは言えないのです。

お互いの国民が自分の領土と思い込んでいるために、統治者も簡単には譲歩が出来ないのです。

歴史的な経緯は無視をされ、一方的に主張を繰り返す国もあるのです。

「国土」と「領土」とは。

「国土」は陸・海・空の地域でその国の主権が及ぶ場所のことです。

「領土」も同じですが、他国に実効支配されている地域もあり「国土」と一致はしません。

歴史的事実や国際慣習を重視すれば解決は可能ですが、資源の思惑がある場合は簡単には引き下がらないのです。

領土問題は国家間のトゲとして存在し、あらゆる面で表面化します。

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