豹変は「突然以前とは違った態度を取ること」。
「改心」と言い換えると分かりやすい。
急変は「急に様子が変わること、患者の容態が急に悪化すること」。
「悪化」と言い換えると分かりやすい。
豹変は豹の体の模様が、季節の抜け替わりで変わることから来ています。
間違った態度を躊躇なく正しい態度に変えることを言います。
「急変は空模様が急に変わることですが、患者の様子が変わることにも使われます。
「豹変」は改心
「豹変」は豹柄が替わるように改心したならば、態度もためらうことなく変えなければいけないという戒めの言葉です。
人は悪いことだと気が付いてもすぐには態度に表さないものです。
自分は間違えたと悟られたくないという心理が働いてしまうのです。
「君子は豹変す」という言葉のように、周囲が驚くほどの態度の変わりようをしなければいけないということです。
また、態度を急に変えることを「豹変する」とネガティブな意味で使うこともあります。
「急変」は悪化のこと
「急変」は天気が急に崩れる様子を言ったものです。
熱帯のスコールやゲリラ豪雨のように突然感がある空模様の変わり様のことです。
「寒気の流入で雷が起きる模様です。
天気の急変にご注意ください」と使います。
また、入院患者が、急に容態悪化をすることがあります。
急に苦しみだした・発作を起こした・心肺停止になったなどで、すぐにも応急処置が必要な場合です。
「豹変」は態度、「急変」は様子が変わること
「豹変」するのはその人の態度です。
今までの言動とは異なる言動をすることで、良い方向に変わることです。
しかし、他人の意見を聞くなり、自分の態度を都合の良い方向に変えてしまうことがありますが、その様子も「豹変」ということがあります。
「あの社員は社長の話を聞くなり、迎合し今までとは違う態度をした」と使います。
「豹変」と「急変」とは
「豹変」は良い意味でも悪い意味でも、態度を急に変えてしまうことです。
自分は間違っていたと認識したならば、躊躇なく改めることが大事なのですが、反対に自分の都合の良い方向に態度を「豹変」することは顰蹙ものです。
「急変」は態度ではなく、様子のことを主に空模様の変化を言いますが、その場の雰囲気が「急変」するとも言います。
入院患者の容態が突然変わることも言います。