「荒れる」と「荒む」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

荒れるは「悪い方に激しく変化をすること。」

「激変」と言い換えると分かりやすい。

荒むは「精神的に荒れた状態になること」。

「精神劣化」と言い換えると分かりやすい。

「荒れる」は天候が台風などで悪化することや精神的に激しい変化をする状況です。

「荒む」は「すさむ」と読み、精神的なことで使います。

精神が自堕落な生活で水準が劣化することです。

「荒れる」は天候などが悪い方に変化すること
「荒れる」は低気圧や前線の通過により天気が急変して悪天候になることです。

「荒れた天気になる」「海は荒れ模様でおおシケが続く」などと使い、肌や気持ちなどが荒れるのは「乾燥で肌が荒れて仕方ないので乳液で潤いを持たせた」「株の相場は荒れ模様で手が付けられない」「彼女は今日は機嫌が悪く荒れていた」などと使います。

「荒む」は気持ちが荒れたことを言う

「荒む」は荒れると同じ漢字を使用していることから、何かが荒れることを表していると分かります。

「すさむ」は気持ちが荒れることです。

何かをきっかけに生活が自堕落になり、気持ちも荒れてきて、投げやりな態度になることを「荒む」と言います。

「荒んだ気持ちはなかなか元に戻らない」「荒み切った様子」などと使います。

「荒れる」と「荒む」は似ていますが違うこと
精神的に「荒れる」ことは「荒む」より、程度が軽いのです。

「荒れた心」は一時的なものなのに対し「荒んだ心」は長期的なものです。

「荒んだ生活態度」でいると平常心が失われ、普通の人間関係が出来ずいつも怒っている状態になります。

怒りは自分だけでなく他人に対してもあり、まったくゆとりのない言動をしてしまいます。

「荒れる」と「荒む」の違い

「荒れる」は天候・気持ちのこと、「荒む」は気持ちのことを言います。

どちらも悪い方に激しく変化する様子なのですが、「荒む」は程度が強く荒れる状態も長期化する傾向があります。

「荒れる」は一時的なものなので、ある程度の時間が経過すれば元の状態に戻ります。

「麻薬に溺れた彼はすさんだ生活を治すために専門の施設に入った」「中毒患者は必ずすさんだ生活に陥る」などと使います。

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