「むごい・惨い」と「無残」と「血なまぐさい」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「惨い・むごい」は、見るに堪えないほど悲惨なさまです。

英語では以下のように表します。

「悲惨な」という意味の場合「horrible」「dreadful」「terrible」で表されます。

「残酷な」という意味の場合「cruel」です。

「哀れみのない」という意味の場合「merciless」「pitiless」です。

「無残」は、残酷なことです。

英語では以下のように表します。

「むごいこと」という意味の場合「cruel」「merciless」「without pity」で表されます。

「悲惨な」という意味の場合「tragic」「horrible」です。

「血なまぐさい」は、流血を見るような残酷なさまです。

英語では「bloody」で表されます。

「むごい・惨い」の意味

「むごい・惨い」は以下のような意味です。

①残酷であることです。

無慈悲であることです。

思いやりのないさまです。

浄瑠璃・心中天の網島に「寝物語もせうものと楽しむ間もなく、ほんにむごい、つれない」とあります。

②「ひどい」「甚だしい」「悲惨だ」という意味です。

見るに堪えないほど悲惨なさまです。

狂言・二千石(じせんせき)に「其お手もとむごいほど似まらした」とあります。

以下のように使います
むごいことを言う人だ むごい殺され方をしている
むごい仕打ち 現場はむごい有様だ
むごい死にざま むごいことを言う

「無残」の意味

「無残」は、以下のような意味です。

①仏教に於いて、「無残」は、罪を犯しながら自らの心に恥じないことを言います。

源氏物語(手習)に「我無残の法師にて忌む事の中に破る戒は多からめど」とあります。

②残酷なことです。

保元物語(金毘羅本)に「悶絶?地(ひゃくじ)して絶え入りけるこそ無残なれ」とあります。

③いたわしいことです。

ふびんなことです。

平家物語(1)に「泣く泣く又出で立ちける心の内こそ無残なれ」とあります。

以下のように使います。

見るも無残な惨状 無残にも二人の仲を引き裂く 夢が無残にくだけた
無残な事故現場 無残な死に方 無残にも斬り殺す
破戒無残 放免無残 無残な最期

「血なまぐさい」の意味

「血なまぐさい」は、鮮血の臭いがする様子です。

「血臭いさま」です。

または、流血を見るような残酷なさまです。

以下のように使います。

血なまぐさい事件が続く 血なまぐさい雰囲気
この魚肉は血なまぐさい 戦場を血なまぐさい風が吹き渡る
血なまぐさい話

<酸鼻>
「酸鼻」は、「血なまぐさい」の関連語です。

鼻につんときて涙が出るような、非常に痛ましくむごたらしいことです。

「事故現場は酸鼻を極めた」のように使います。

「惨い・むごい」は 見るに堪えないほど悲惨なさま、 「無残」は 残酷なこと、 「血なまぐさい」は、 流血を見るようなひどいさま
「惨い・むごい」「惨たらしい・むごたらしい」「陰惨」「無残」「血なまぐさい」は、類語です。

「酸鼻」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「見るに堪えないほどの痛ましいさま」です。

「惨たらしい・むごたらしい」は、「惨い・むごい」の強調した表現です。

話し言葉で使います。

ともに「思いやりがない」という意味でも使われます。

「陰惨」は、暗く痛ましい感じを表します。

「無残」は、残酷な状態で、深く同情すべきさまをいいます。

「血なまぐさい」は、実際に血が流されるようなひどいさまを表します。

また、「手術後の血なまぐさい室内」のように、実際に血の臭いがする場合でも用います。

「惨い・むごい」は「酷い」とも書きます。

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