「聡明」と「賢明」と「知的」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「聡明」は、頭が良く道理に通じていることを指します。

英語では「wise」「sagacious」「judicious」「wisdom」「sagacity」で表されます。

「賢明」は、賢くて、道理に明るいことです。

英語では「wise」「advisable」で表されます。

「賢明な方策」は「a wise policy」です。

「知的」は、知識・知性の豊かなさまです。

英語では「intellectual」「intelligent」で表されます。

「intellectual」は、鋭い知性や高度な知識を備えている人について用います。

「intelligent」は、理解力が優れた人について用います。

「聡明」の意味

「聡明」は以下のような意味です。

「聡」は「耳がよく聞こえる」という意味です。

「明」は「目が良く見える」という意味です。

これらの意味から、頭が良く道理に通じていることを指します。

理解力・判断力に優れ、賢いことです。

以下のように使います。

幼いころから聡明だった
聡明な気質 聡明な指導

<明哲>
聡明で事理に通じていることです。

また、その人を指します。

才知に優れ、物事の道理をよくわきまえていることです。

「明哲保身」は、「聡明な人は物事の道理に通じているため、身を安全にまっとうする」という意味です。

「賢明」の意味

「賢明」は、賢くて道理に明るいことです。

適切な判断・処置が下せるさまをいいます。

反対語は、「愚昧」です。

以下のように使います。

彼に従った方が賢明だ
賢明な処置
まっすぐ帰宅したのは賢明だった
賢明なる読者諸君

<賢の漢字>
字義は「かしこい」「まさる・優れている」「多い・豊か」「たっとぶ」「敬意を示す」「どぶろくの別名」です。

解字では、「貝+?」で構成されます。

「?・けん」の部分は、「かたい」という意味を表します。

「しっかりした財貨」という意味から、「まさる・かしこい」を表すようになりました。

「知的」の意味

「知的」は、知識・知性に関するさまです。

また、知識・知性の豊かなさまです。

「理知的」なことです。

以下のように使います。

知的な仕事 知的水準が高い
知的な顔 知的な人
知的な会話

<知的財産権>
英語では「intellectual property right」で表されます。

知的創作活動の成果に対する財産権のことです。

特許権などの産業財産権や著作権などから成ります。

「知的所有権」「無体財産権」ともいいます。

「聡明」は、 頭が良く道理に通じていることを指します。

「賢明」は、 賢くて堅実であることです。

「知的」 は、知識のあるさまです。

「聡明」「賢明」「知的」「明哲」は、類語です。

「一を聞いて十を知る」「目から鼻へ抜ける」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「賢く、知識のあるさま」です。

「聡明」は、物事の理解がはやく、賢いさまを表します。

「賢明」は、賢く、堅実であることです。

人についてよりは、「賢明なやり方」のように、多くの場合、方法や判断の良さについていいます。

「知的」は、知識のあるさまです。

知性の感じられるさまを表します。

「明哲」は、道理に通じて賢いことです。

また、その人についていいます。

文章語です。

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