「自己責任」と「自業自得」の違い・意味と使い方・使い分け

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自己責任は「自分で決断し、行うことについての結果は自分で責任を持つということ」。

どういう結果が起きようとも決断した自分のせいであるという意味になります。

自業自得は「自分が行うことによって自分が報いを受けること」。

主に悪いことをしたときの報いを自分が受けるという意味になりますから、悪い意味で使われる言葉です。

「自己責任」の意味

自己責任とは、自分で決断して、自分で行ったことに関しての結果の責任を自分で持つということです。

悪い意味という言葉ではないものの、現実では悪い意味として使われることが多く、特定の人間が被害に遭う、損失を被るときに、悪いのは自分で決断し、行動したあなたであるという意味合いで自己責任という言葉を使うことが多いと言えるでしょう。

「自業自得」の意味

自業自得とは、自分で行ったことの報いを自分で受けるという意味になります。

基本的には悪いことを行った際にその報いを受けるということになりますけど、悪いことをしたのだから、自分自身が報いを受けてもそれは仕方ないという意味合いも込められています。

自己責任と同様に、他人に向けて皮肉を込めたような言い方で使われる言葉です。

「自己責任」と「自業自得」の用法や用例

「滑り止めの大学を受けないのはお前の勝手だが、仮に全て落ちたときに、行く大学がなくなっても自己責任だぞ?浪人をするようなことになっても知らないからな?」

「普段から人当りが悪いから、いざというときにあいつに協力する奴は誰もいないな。

普段からあんな振る舞いをしていなければ良かったのに。

自業自得って感じだな。」

自己責任も自業自得も悪い結果になる点は共通

自己責任と自業自得という言葉は、特定の人に対して悪い結果がもたらされたときに使います。

悪い結果が起きたときに、他人から自己責任や自業自得ということを言われるのです。

どっちも自分が考えた、行ったことにより悪い結果がもたらされる状況で使うので、意味は近いですけど、自己責任というのは悪い結果が起きる前から、それを予測して使われることがあります。

逆に自業自得は悪い結果が起きた後に使われますから、そこが違いです。

また、自業自得と使われるときには、自分が行ったことが悪いことであるという前提が必要です。

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