「広報」と「公報」と「弘報」の違い・意味と使い方・使い分け

B!

「広報」は、広く人々に知らせることです。

また、その知らせを指します。

「広報活動」「広報課」のように使います。

「公報」は、官庁から一般国民に発表する報告のことです。

また、都道府県知事が官報に準じて発表する文書のことです。

さらに、ある官庁から他の官庁へ出す報告のことです。

「選挙公報」「掲示板に公報が張り出された」「彼の名前が公報に載った」のように使います。

「弘報」は「広報」と同じものです。

広く人に知らせると云いう意味です。

現在では、多くの場合「弘報」を「公報」と表します。

「広報」の意味

「広報」は、行政機関が国民との間に、その目的に適合するような信頼・協力関係を作り出すためにおこなう活動を指します。

第二次世界大戦後、アメリカにより日本に導入されました。

「広報」は住民へのサービスとして有益な情報を知らせるために発行されるものです。

また、官公庁や企業や団体などが、その業務や活動内容を一般に広く知らせることをいいます。

その「知らせ」のことです。

「広報誌」「広報活動」「広報課」のように使います。

英訳する場合、「Public information/ public relation/ publicity 」で訳されます。

「公報」の意味

「公報」は、官庁が施策と業務について一般国民に知らせる報告のことです。

また、官庁から国民個人に出す公式の通知のことです。

さらに、都道府県知事が官報に準じて発行する文書をいいます。

一般的に、「公報」は、官庁や都道府県などが、条例の公布、規則の公布、告知、公告などを行うために発行する機関誌のことです。

条例で「条例の公布は公報に登載して行う」となっていれば公報が発行されますが、
「条例の公布は、市役所前の掲示板に掲示して行う」となっていれば公報は発行されません。

現在、全ての都道府県で公報を発行しています。

「公報」には、以下のようなようなものがあります。

「工業所有権公報」には、「特許公報」「実用新案公報」「商標公報」「意匠公報等」があります。

他には、選挙に際して都道府県の選挙管理委員会が発行する「選挙公報」や 国有鉄道当局が発行する「鉄道公報」があります。

英訳する場合、「A bulletin 」で訳されます。

「弘報」の意味

「弘報」は、「広報」と同じものです。

「弘」の字義(漢字の意味)は、「ひろい」「ひろめる」「ひろまる」「おおきい」です
現代表記では「弘」は「広」に書き換えられます。

一般的に「弘報」は「広報」と書き換えられます。

「弘」の解字(漢字の解説)に於いて、「弘」は「弓+ム」で構成されます。

「ム」の部分は音符です。

「ム」の部分は、「宏」に通じ「ひろい」を意味します。

「弓」の部分は、強くはじいた時の擬声語を表します。

「弘」は、「弓の音響が広まる」という意味です。

「広報」は広く人々に有益な情報を知らせること、「公報」は官公庁や都道府県の国民への報告のこと、「弘報」は「公報」を書き換えたもの
「広報」は、官公庁や企業や団体などが、その業務や活動内容を一般に広く知らせることをいいます。

また、その「知らせ」のことです。

「広報」は住民へのサービスとして有益な情報を知らせるために発行されるものです。

条例の公布などが行われる「公報」とは区別します。

「公報」は、官庁や都道府県などが、条例の公布、規則の公布、告知、公告などを行うために発行する機関誌のことです。

条例や法令に基づいて行われます。

「弘報」は、「広報」と同じものです。

現代表記では「弘」は「広」に書き換えられます。

一般的に「弘報」は「広報」と書き換えられます。

最新の記事はこちらから