ミュールとサンダルとパンプス。
これらすべて日本語で言うと、「靴」の一言で済みます。
履き物という表現でもいいでしょう。
しかし、どれも形状が異なります。
特に、前者のふたつ、ミュールとサンダルは靴というよりもサンダルの仲間という見方ができます。
また、パンプスに関しては、サンダルというよりは靴の仲間です。
つまり、形状によって名称が変わるということなのです。
ミュールとはサンダルの一種だがかかとが露出する物のことを指す
ミュールはサンダルの仲間です。
サンダルの仲間なのでサンダルと呼んでも間違いではありません。
が、サンダルの中でも特に『かかとが露出する』という形状の物を指してミュールと言います。
日本語で言うと「つっかけ」です。
スリッパのように足の甲のあたりを引っかける形のサンダルで、映画「ローマの休日」でオードリー・ヘプバーンが履いていたのもミュールです。
サンダルはサンダル全般を広く意味している
ミュールがサンダルの仲間、すわなち一部であるのに対して、サンダルはサンダル全般を意味しています。
したがって、ビーチサンダルのような簡易的なサンダルも、厚底サンダルのようなファッション目的のサンダルもどちらもサンダルです。
かかとが露出している形状のサンダルを指してミュールと呼んでいるので、その点を踏まえるとビーチサンダルもビーチミュールと表現しても間違いではありません。
ただ、日本ではミュールが浸透する以前からビーチサンダルが浸透していたので、ビーチミュールよりもビーチサンダルという名称のほうが一般的です。
パンプスはストラップのついていない靴
パンプスはサンダルの仲間ではなく靴の仲間、それも、靴の中でもストラップがついていない形状の物を指しています。
しかしながら、パンプスの中でも、つま先部分がオープンになっている物、かかと部分がオープンになっている物はともすればサンダルのようにも見えます。
ややこしいのですがサンダルではなくパンプスの仲間です。
ミュールとサンダルとパンプスを履きこなそう
おしゃれをする上で、ミュールとサンダルとパンプスの違いを知ってこそ履きこなせるというものです。
例えば、ファッション誌ではミュールとサンダルは別物として考えられています。
ミュールばかりサンダルばかりになるよりは両方あったほうが着こなしの幅は広がります。
パンプスにおいてはさまざまな形状があり、ヒールの高さもさまざまですので、歩きやすい物やヒールの形状が美しい物など自分だけのとっておきのパンプスを探してみてください。