「おそらく」と「多分」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「おそらく」は、そうなる可能性が高いと推測する気持ちを表す言葉です。

英語では「probably」「perhaps」で表されます。

「おそらくそれは見つからないだろう」は「I am afraid it will not be found. 」「It is not likely to be found. 」です。

「多分」は、そうである可能性が高いことを表す言葉です。

英語では「probably」「perhaps」「possibly」「maybe」で表されます。

四つの言葉の中で、一番可能性が高いのは「probably」です。

「perhaps」「possibly」「maybe」は「probably」より可能性が低い場合に使われます。

「maybe」は口語的で「perhaps」は上品な言葉です。

「そんなことはたぶん起こらないだろう」は「That is not likely to happen. 」「That is unlikely to happen. 」です。

「おそらく」の意味

「おそらく」は、そうなる可能性が高いと推測する気持ちを表す言葉です。

「おおかた」と同じ意味です。

以下のように使います。

台風はおそらく明日上陸するだろう おそらく彼は来ない おそらく両親は反対するだろう

☆「perhaps」
原義は「偶然の出来事によって」→「偶然に」に変化しました。

副詞です。

「ことによると・ひょっとしたら」「~のようだ・あるいは」「おそらくそうでしょう」「おそらく・たぶん」「出来ましたら」という意味です。

「その部屋はおそらく20平方フィートあったかもしれない」は「The room was perhaps twenty feet square. 」です。

「多分」の意味

「多分」は、以下のような意味です。

①数量の多いことです。

割合・程度が高いことです。

「多数」「大部分」と同じ意味です。

保元物語に「嫡子義朝について、多分は内裏へ参りけり」とあります。

②断定はできないが、そうである可能性が高いことを表す言葉です。

「たいてい」「大方」「おそらく」と同じ意味です。

以下のように使います。

明日はたぶん雨だ 多分その人は来ない 多分に独善的傾向がある 多分な寄付を受ける 多分合格する

☆関連語

「どうやら」は、検討・考慮などに基づき可能性が高いことを表す言葉です。

多くの場合、「~そうだ」「~ようだ」「~らしい」「~の模様」に呼応します。

「容態はどうやら峠を越えたようだ」「どうやら雨になりそうだ」「どうやら風邪をひいたらしい」「どうやら成功した模様だ」のように使います。

☆probably
副詞です。

「多分・十中八九・おそらく」「多分そうでしょう」という意味です。

「十中八九、彼の女は来るだろう」は「It is probable that she will come. 」「probably she will come. 」です。

「おそらく」は そうなる可能性が高いと推測する気持ちを表す言葉、「多分」は そうである可能性が高いことを表す言葉です。

「おそらく」「多分」は、類語です。

「どうやら」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「自分で判断して、ある事柄の可能性が高いことを表す言葉」です。

「おそらく」「多分」の二語は、多くの場合、「~だろう」「~と思う」で呼応します。

二語の表す可能性は、「きっと」「絶対」ほど高くなく、「もしかしたら」「ひょっとしたら」よりは高くなります。

「多分」には、「遭難の恐れが多分にある」のように形容詞の用法や、「多分の寄付をいただいた」のように名詞の用法があります。

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