目鼻は「目と鼻のこと、顔のこと、大まかなこと」。
「目鼻立ち」と言い換えると分かりやすい。
目端は「目の端のこと、抜け目のないこと、広く見ること」。
「抜け目がない」と言い換えると分かりやすい。
「目端が利く」と言う言葉があり、それを「目鼻が利く」と誤用しているのです。
「目鼻が利く」は意味が通りません。
「目端」を「目鼻」に置き換えて使っていると言うことです。
「目鼻」は顔のこと
「目鼻」は顔の中心にある器官です。
「目鼻立ちが整っている」「目鼻が付く」などと使い、大体の見通しなどにも使われます。
「目鼻が利く」と言う言葉はありませんが、「目が利く、鼻が利く」と言う言葉はあります。
「目鼻が利く」は「目が利く、鼻が利く」と言う意味が念頭にあるため、「目端が利く」を「目鼻が利く」と間違えていることになります。
「目端」は「目の端」のこと
「目端」は目の端のことで、「目端が利く」とは「目の端で見ることまで良く見ている」と言うことで「抜け目がない、広く見ている、目先が利く」などの意味になります。
また、「観察力が優れているので先のことまで察知できる、即座の判断が出来る、機転が利く」などの意味にもなります。
知識と経験のある人は「目端の利く」優れた能力があります。
「目鼻が利く」は「目端が利く」の誤用
「目端が利く」と言う意味でつい「目鼻が利く」と使ってしまいます。
「めはし」と「めはな」が似ているだけではないようです。
「目が利く」は、真贋が分かること、鑑定能力があることです。
また、「鼻が利く」は匂いに敏感なこと、嗅ぎ分ける力があることです。
この二つの言葉が一緒になり「目鼻が利く」と使っているのです。
しかし、「目端が利く」のつもりで使うのは間違いになります。
「目端」と「目鼻」とは
「目端」は「目の端まで使い良く見ていること、眼力があること、抜け目がないこと、観察力があること」など、良い評価に使う言葉です。
「目鼻」は「目が利く、鼻が利く」から連想した「目鼻が利く」と言う言葉に使われます。
「目端が利く」と間違って使っている訳で、「目鼻が利く」はいかにも正しいと言う感じになりますが意味は通じません。