「強要」と「説得」の違い・意味と使い方・使い分け

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強要は「無理に強いること、要求すること」。

ある程度強引に特定の人間に従わせたりすることを意味しています。

説得は「話しながら分からせること、理解させること」。

こちらは話し合いによって、特定の人間に従わせたりすることを意味しており、結果としては強要と同じ状況になるかもしれませんが、それに至るまでの過程における手段が異なるのです。

「強要」の意味

強要というのは、無理やりに、強引に相手を従わせることを意味しており、手段としてはときには暴行とか、脅迫のようなものが用いられることもあります。

ソフトなやり方ではなく、本当に強引にという状況になるわけです。

したがって、強要をした結果に関しては、場合によっては強要罪といった犯罪に該当するケースも考えられるのです。

「説得」の意味

説得というのは、話し合いを主な手段として相手を従わせることになります。

したがって、強要と比べたらソフトな方法であり、平和的な手段をとっていると評価できます。

説得の場合には、話し合いをするため、時間がよりかかるということは言えますけど、結果的に犯罪に該当するようなことはほとんど考えられないということが言えます。

「強要」と「説得」の用法や用例

「子供の頃、いじめられていた俺は昼の時間になるとパンを買ってこいとか、いろいろと強要された。

歯向かうと殴られることもあったから、従うしかなかったんだ。」

「不登校の俺を説得するために、担任がわざわざ家までやってきて、俺と長時間話をすることになった。

ただ、担任は俺が抱えている問題を解決しようとしたわけではなく、ただ学校に来いと連呼するだけだった。」

強要と説得は手段の中身が異なる

強要も説得も特定の人間に従わせるという結果をもたらすために行われている手段になります。

しかし、結果は同じでも手段の中身が異なっているのです。

だから、強要は悪いイメージを持たれやすく、説得ではそうではないという現状があります。

そして、強要に関しては行き過ぎると犯罪になる可能性もあるので気を付けないといけないのです。

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