「偵察」と「斥候」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「偵察」は、敵や相手の動向をこっそり探ることです。

英語では「reconnaissance」「scouting」で表されます。

「偵察に出る」は「go out on a scouting mission」です。

「偵察衛星」は「a reconnaissance satellite」です。

「斥候」は、敵軍の動静や地形を密かに探ることです。

英語では「scouting」「a scout」で表されます。

「斥候に出る」は「go out scouting」です。

「斥候を出す」は「send out a scout」です。

「斥候隊」は「a scouting party」「a reconnaissance patrol」です。

「偵察」の意味

「偵察」は、密かに敵の様子を探ることです。

敵や相手の動向をこっそり探ることです。

平時でも潜在敵国などに対して行われます。

戦時に於いては「装甲偵察車両」「偵察機」「偵察艦」「偵察衛星」のような偵察専門の兵力が利用されます。

以下のように使います。

敵情を斥候する 偵察飛行 偵察衛星 偵察機

☆偵察衛星・スパイ衛星
敵情を宇宙から偵察する軍事用の人工衛星です。

「斥候」の意味

「斥候」は、敵軍の動静や地形を密かに探ることです。

また、敵情や地形などの状況を偵察・捜査させるために、部隊から派遣する少数の兵士をいいます。

以下のように使います。

敵の様子を探りに斥候を出す 斥候兵 斥候部隊

☆関連語
「探り・さぐり」は、様子をうかがうことです。

「探りに行く」「探りを入れる」のように使います。

☆偵・斥の漢字

「偵」
字義は「うかがう」「まわしもの」です。

解字では、「人+貞」で構成されます。

「貞」の部分は「占いをして問う」を表します。

「貞」の漢字が「ただしい」の意味を表すようになったので、「人」を付して「人が問う・うかがう」を意味するようになりました。

「斥」
字義は「しりぞける」「指す」「うかがう」「ひらく・ひらける」「さわ・湿地帯」です。

解字に於いて、篆文(書体の一種)では、「广+?」で構成されます。

「?・げき・さからう」の部分は「却」に通じ、「しりぞける」を表します。

これらにより「家から退ける」を表し「しりぞける」を意味します。

「偵察」は 敵や相手の動向をこっそり探ること、「斥候」は 敵軍の動静や地形を密かに探ることです。

「偵察」「斥候」は類語です。

「探り・さぐり」はこれらの言葉の関連語です。

共通する意味は「敵の様子を探ること、またその人」です。

「偵察」「斥候」の二語は、敵の様子・動向・地形その他の情報を前もって調べに行くことです。

「偵察」は、「斥候」の場合よりも広い範囲で用います。

敵だけでなくライバルの様子を探る場合にも用います。

「斥候」は、戦争状態にある敵の様子を調べる場合に使います。

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