「要点」と「要所」と「要」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「要点」は、物事の肝要な箇所です。

英語では「The main point」「the gist 」で表されます。

「要点を把握する」は「grasp the main point」
「彼の話は結局要点には触れなかった」は「His talk, after all, never came to the point. 」

「要所」は、重要な箇所です。

英語では以下のように表されます。

「彼は論文の要所に傍線を引いた」は「He underlined the important parts of the article. 」です。

「要」は、最も重要な部分です。

英語では以下のように表されます。

「扇を留める釘」という意味の場合「the rivet of the fan」「the pivot」を使います。

「空軍力がその国の政策のかなめとなっている」は「Air power is the linchpin of that nation’s military policy. 」です。

「要点」の意味

「要点」は、物事の肝要な箇所です。

大切なところです。

以下のように使います。

要点をまとめる 新聞記事の要点 要点だけ話せ 要点を尽くしている

<要の漢字>
字義は「もとめる」「あつめる」「すべる・しめくくる」「引きとめる」「待ち伏せする・むかえる」「おびやかす」「ただす・調べる・明らかにする」「取る・得る」
「結ぶ・約束する」「なす・成就」「かがむ」「腰」「腰にまとう・腰帯」です。

解字では象形です。

「人の手を中央部に両手を当てた形」にかたどって「腰」を表します。

「要所」の意味

「要所」は、以下のような意味です。

①大切な場所・地点です。

②重要な箇所です。

以下のように使います。

要所要所に見張りを付ける 戦略上の要所
交通の要所 要所をおさえる 要所を固める

<要の古文書の漢字>
「要」は古文に於いて、「?+臼+女」で構成されます。

「女」が付されるのは、「腰の発達した女性である」という意味から来ています。

「腰」は人体の要であることから転じて、「かなめ」の意味も表します。

「要」の意味

「要」は、以下のような意味です。

①扇の骨を綴じるため、その末端に近い部分に小さい穴をあけてはめ入れる釘です。

②最も重要な部分です。

肝要な箇所です。

③「かなめもち」の略です。

以下のように使います。

肝心かなめの主役がいない 組織の要 守りの要

<関連語>
「要領」は、物事の最も大切な点です。

「要領を得ない」「要領よく話す」のように使います。

「大要・たいよう」は、物事の肝心なところです。

「政治の大要は人心の安定にある」のように使います。

「キーポイント」は、問題や事件解決のための重要な手掛かりとなる点です。

「それが犯人割り出しのキーポイントになる」「その問題のキーポイントを見つけよ」のように使います。

「急所」は、大事なところです。

体の部分を指す場合、命にかかわる所をいいます。

「相手のチームの急所を狙って攻撃する」「弾丸は急所を外れた」のように使います。

「つぼ」は、重要・肝心なところです。

「つぼを押さえた指導」「つぼを外さない」のように使います。

「要点」は 物事の肝要な箇所、「要所」は 重要な箇所、「要」は 最も重要な部分です。

「要点」「要所」「要」「ポイント」は、類語です。

「要領」「大要・たいよう」「キーポイント」「急所」「つぼ」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「物事の大事なところ」です。

「要点」は、特に話や意見などの中で、中心となる重要な事柄をいいます。

「要所」は「要点」と同じ意味で使うことがあります。

多くの場合、大切な場所や地点を表します。

「要」は、物事を支える最も大切な部分・事柄・人物を指します。

「ポイント」は「重要な箇所」という意味です。

「要所」とほぼ同じように使われます。

「問題のポイントをつかむ」「ポイントを押さえて話す」「講義のポイント」のように使います。

最新の記事はこちらから