「金」と「黄鉄鉱」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

金は「展性や延性に富む稀少金属のこと。」

「黄金」と言い換えると分かりやすい。

黄鉄鉱は「金色をした鉄と硫黄の化合物のこと」。

「パイライト」と言い換えると分かりやすい。

「金」は銀やプラチナと並び希少金属として人類の歴史と共にあるものです。

「黄鉄鉱」は鉄と硫黄の化合物ですから稀少価値はありませんが、見た目が金色であるため、「金」と間違える人がるようです。

そのため「黄鉄鉱」は「愚者の金」と言われます。

「金」はさびづらい金属

「金」は耐酸化性が強く、金属の中でもさびづらいものになっています。

また、展性や延性が非常に大きく、柔らかく傷がつきやすいため、実用品としては18金合金としています。

合金は混ぜるものによりホワイトゴールド・イエローゴールド・ピンクゴールドなどがあります。

用途は装飾用、インゴット、貨幣、工業製品などに使われています。

「黄鉄鉱」は金色の鉱石・パイライトのこと

「黄鉄鉱」は鉄と硫黄の化合物で、パイライトと呼ばれています。

似たものに銅と鉄、硫黄の化合物である「黄銅鉱・チャルドパイライト」があります。

これも金色をしています。

むしろこちらの方が金色は強いかも知れません。

「黄鉄鉱」は結晶すると正6面体のサイコロ状や多面体になります。

昔から知られた金属ですが、利用価値がほとんどなく、「愚か者の金」として知られてきました。

「愚か者の金」である「黄鉄鉱」の使い道

「黄鉄鉱」は鉄46.6%、硫黄53.4%となっています。

かつては硫酸の原料として使われてきましたが、現在は石油に置き換わっているため、利用価値がなくなったと言われています。

パワーストンとして利用されることもあり、近年では、半導体として太陽電池パネルに応用できないかという研究が進んでいます。

また、アンモナイトが「黄鉄鉱化」したものは装飾品になっています。

「金」と「黄鉄鉱」とは

「金」は展性や延性に富む稀少金属です。

金色に輝くため宝飾品として古くから使われてきました。

純金はインゴットや金貨、工業部品として、合金の18金やホワイトゴールドなどは装飾品として使われています。

貨幣制度の金本位制としても利用され、かつては「金」と紙幣との兌換が保証されていたのです。

「金」の産出ベスト3は中国、オーストラリア、ロシアです。

「黄鉄鉱」は金色をした鉄と硫黄の化合物のことで、利用価値が余りなく、また、「愚か者の金」と言われます。

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