児は「年端のゆかない子供のこと」。
「幼児」と言い換えると分かりやすい。
童は「幼い子供のことで昔の言葉のこと」。
「童歌」と言い換えると分かりやすい。
どちらの漢字も「幼い子供を表すこと」で共通する意味を持ちます。
「児」は「幼い子供、小学生、特定の子供」などを意味します。
「幼児・児童・障がい児・問題児」などと言います。
「童」は古風な言い方で、「童(わらべ)・童子・童謡」などと使います。
「児」は小学生を含む子供のこと
「児」は「兒」が元の字になり「子供の左右同型の髪型」から来た言葉です。
子供のことで「幼児の教育、児童公園で遊ぶ、幼稚園児たち、風邪で小児科へ行く、男児・女児、戦争の孤児院、乳児保育は義務」などと使い、我が子のことで「うちの豚児、愛児」と言い、青年でも「時代の寵児となる、高校野球の健児達」などと使います。
「童」は子供の古風な言葉
「童」は「わらべ」と読み昔風の子供の呼び方になります。
「座敷童(ざしきわらし)の出る旧家」「童は見たり野中のバラ」「童(わらべ)歌は童謡のこと」「童顔の美少年」「この悪童どもが」「学童は放課後に小学生を預かる施設のこと」「子供のころは神童と言われたものだ」「牧場の牧童」「童心に戻る」「グリム童話」「笛吹童子」などと使います。
童謡は小学校までの児童が歌うもの
「童謡」は小学校以下の音楽の時間に習い歌うものです。
中学校に入ると歌うことはありません。
北原白秋や西城八十、野口雨情らの詩人たちにより大正時代に盛んに創られました。
山田耕作、成田為三などの作曲家も大活躍し、「かなりや」が初期の「童謡」として親しまれました。
近年では大ヒットの「泳げたいやきくん」「団子3兄弟」「黒猫のタンゴ」などが有名です。
「児」と「童」とは
「児」は「幼児や小学生、特定児」のことを言い「童」は「幼い子供、昔の子供の呼び方、自称」などの意味があります。
「児」は「乳児・幼児・児童・障がい児・問題児・男児・女児」「豚児・愛児」「寵児・健児」などと使い、関連した言葉では「育児・小児科・孤児院」などと使います。
「童」は「子供の古風な言い方、『わらわ』という自称、童謡、童話、童子、座敷童」などと使います。