「性格」と「性質」の違い・意味と使い方・使い分け

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性格は「持って生まれたものとその後に獲得したものによって作られる特徴のこと」。

先天的な要素と後天的な要素がどちらも含まれている点が重要です。

性質は「基本的に持って生まれたもののみで作られる特徴のこと」。

最初の時点で既に決まってしまっていて、その後に何かしらの要素によって変化することがまず考えられないもののことを言うのです。

「性格」の意味

性格というのは、最初から備わっていた部分とその後に備わった部分の2つによって生まれる特徴のことです。

例えば、人間の性格であれば、生まれた時点から幼少期における性格に、その後生きていく中で環境などが合わさり、当初とは全く違う性格に変貌することもあります。

性格というのは時間の経過によって変わる可能性を秘めているということなのです。

「性質」の意味

性質というのは、生まれ持って備えている特徴のことであり、その後の時間の経過によっても基本的に変化しないものと言えます。

だから、結果的に変化が生じたものに対しては性質という言葉は使えず、生まれた時点で変わらないと言えるような存在に対して性質という言葉を使うことになるので、かなり限定的な用語と言えるでしょう。

「性格」と「性質」の用法や用例

「俺の友達は昔は性格がきつくて、近寄りがたい存在だったけど、歳を性格が丸くなったと感じる。

やっぱり大人になると性格って変わるんだな。

「磁石の同じ極というのはどうあがいてもくっつかない性質となっているが、これが昔から不思議でしょうがない。

一体どういうメカニズムで、そういう性質が出来上がるのだろうか。

性格と性質は非常に見分けやすい

生まれた時点で完全に固定されるとは限らないものが性格、生まれた時点で固定されてしまうものが性質となっており、両者には明確な違いがあるということになります。

人間の人柄という意味の性格は各人の環境などによって変わりますが、人間が死ぬという性質は基本的に変えようがないと言えるので、こういった例が分かりやすいと言えます。

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