「公」と「表向き」と「公然」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「公」は、表沙汰にすることです。

英語では「public」「open」で表されます。

「公にする」は「make a matter public」「make a matter known」「publish」「announce」です。

「そのことは彼の死後公にされた」は「It was make known after his death.」「It was make public after his death.」です。

「表向き」は、公的なことです。

英語では以下のように表されます。

「この件は表向きにしないでくれ」は「I want you to keep this matter quiet.」
「表向き残業だが、時間外手当は出ないということだ」は「Officially, I’m supposed to be doing overtime, but I don’t expect to be paid for it. 」です。

「公然」は、一般に知れ渡ったさまです。

英語では以下のように表されます。

「公然の秘密」は「an open secret」です。

「十代の少年たちが、公然と煙草を吸っている」は「Teenage boys were smoking in public.」です。

「公」の意味

「公」は、以下のような意味です。

①政府です。

国家です。

②個人に属さず、社会全体のものであることです。

公的なことです。

「公共」と同じ意味です。

③「公にする」の用法で、表立つことです。

「表沙汰」と同じ意味です。

※もともとは、「大宅・おおやけ・大きな家」を意味しました。

後に、皇居や天皇や朝廷を指すようになりました。

以下のように使います。

ことを公にする 事実を公にする 事件を公にする
公に発表する 成果を公にする

「表向き」の意味

「表向き」は、以下のような意味です。

①公的なことです。

公然たることです。

「表沙汰」と同じ意味です。

②うわべのことです。

「表面」と同じ意味です。

③政務をとる所です。

また、そこで行う仕事を指します。

特に「裁判」「訴訟」「公儀」のことです。

以下のように使います。

表向き病ということになっている 表向き友好的にふるまう

<関連語>
「筒抜け」は、秘密などがそっくり漏れ伝わることです。

「極秘事項が、ライバル社に筒抜けだ」のように使います。

「公然」の意味

「公然」は、以下のような意味です。

①大っぴらなさまです。

一般に知れ渡ったさまです。

「表向き」と同じ意味です。

②法律に於いて、ある事柄を不特定多数の人、または、利害関係のある人に秘密にせず明白な形式でするさまです。

以下のように使います。

名前を公然と偽る 公然と武器取引が行われている 公然の秘密

<その他の類語>
「おおっぴら」は、隠し立てすることなく、世間に対してあからさまにするさまです。

また、人目を憚らずに、堂々と物事を行うさまなどをいいます。

「オープン」は、隠し立てせず開放的なさまです。

「公」は 表沙汰にすること、「表向き」は 公的なこと、「公然」は 一般に知れ渡ったさまです。

「公」「表向き」「公然」「おおっぴら」「オープン」は、類語です。

「筒抜け」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「一般に知れ渡ること」です。

「公」は、広く一般的に使われます。

表沙汰にすることです。

「表向き」は、「表向きは質屋だが、内実は故買屋だ」のように、世間一般に対しての表面的なことも表します。

「公然」は、一般的に知れ渡るさまです。

また、隠し立てすることなく、堂々と世間に明らかにするさまをいいます。

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