「育てる」と「育む・はぐくむ」と「養う」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「育てる」は、成長させることです。

養育することです。

英語では「bring up」「raise」で表されます。

「bring up」は、人間にのみに用います。

「raise」は、人間にも動植物にも用います。

「彼女は3人子供を育てた」は「She brought up three children.」「She raise three children.」です。

「育む・はぐくむ」は、大切に守り育てることです。

英語では「brood over」「carefully guard」「bring up」「cultivate」「foster」で表されます。

「親鳥が雛を育てる」という意味の場合「brood over」「carefully guard」で表されます。

「養い育てる」という意味の場合「bring up」です。

「育成する」という意味の場合「cultivate」「foster」です。

「愛にはぐくまれて育つ子供は幸せだ」は「A child brought up with love is indeed lucky.」です。

「養う」は、生活できるように面倒をみることです。

英語では「bring up 」「rear」「raise」「keep」「support」「feed」で表されます。

「養育する」という意味の場合「bring up 」「rear」「raise」で表します。

「扶養する」という意味の場合「keep」「support」です。

「食物を与える」という意味の場合「feed」です。

「彼は大家族を養っている」は「He has a large family to keep support for」「He has a large family to keep provide for」です。

「育てる」の意味

「育てる」は、以下のような意味です。

①成長させることです。

養育することです。

平家物語(6)に「いかにもして育てて人になして見せ給へ」とあります。

②教え導くことです。

しつけることです。

③おだてることです。

扇動することです。

浄瑠璃(女殺油地獄)に「人に育てられ」とあります。

④ある事柄が生長するように、保護し促進し守ることです。

以下のように使います。

子供を六人育てた 植木を育てる 草花を育てる
地場産業を育てる 独自の文化を育てる

「育む・はぐくむ」の意味

「育む・はぐくむ」は、以下のような意味です。

元々は「羽・含(くく)む」の意味です。

①親鳥が雛を羽で抱いて育てることです。

②大切に守り育てることです。

また、大切に世話をすることです。

③大切に守って発展させることです。

以下のように使います。

雛を育む 親の愛に育まれて育つ 子供の才能を育む 新しい生命を育む
子供を育む 親鳥が雛を育む 夢を育む

「養う」の意味

「養う」は、以下のような意味です。

①衣食の面倒をみながら育てることです。

養育することです。

扶養することです。

②餌を与えて飼うことです。

飼育することです。

③体力・気力・知力などを少しずつ作り上げることです。

④古風な言い方で、「療養する」「養生する」という意味です。

以下のように使います。

牛馬を養う 親を養う 手塩にかけて子供を養う 鑑賞眼を養う
妻子を養う 老いを養う 英気を養う

「育てる」は 成長させるこ、養育すること、 「育む・はぐくむ」は 大切に守り育てること、「養う」は 生活できるように面倒をみることです。

「育てる」「育む・はぐくむ」「養う」「培う・つちかう」は、類語です。

共通する意味は「手をかけて、生物の成長を助けること」です。

「育てる」は、人間・動物・植物のような具体的なものから、「日本の文化を育てる」のように抽象的なものまで広く用いられます。

「育む・はぐくむ」は、「親鳥が雛を大事に育てる」という意味です。

これにより「大切にやさしく育てる」という意味で用いられます。

「養う」は、食物や衣服を与えて、生活の面倒を見る場合に言います。

植物や文化については用いません。

「病気を養う」は「療養する」という意味です。

「培う・つちかう」は、「植物を大切に育てる」という意味です。

「想像力を培う」のように人の意志・体力・精神力などの育成などの場合にも使います。

文章語的です。

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