「点ける・つける」と「灯す・ともす」と「点灯」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「点ける・つける」は、灯火をともすことをいいます。

英語では「light」で表されます。

「電灯を点ける」は「turn on the light」「switch on the light」です。

「ガスに火を点ける」は「turn on the gas」です。

「たばこに火を点ける」は「light a cigarette」です。

「灯す・ともす」は、明かりを点けることです。

英語では以下のように表されます。

「電灯を灯す」は「turn on the light」です。

「爪に火を灯すように暮らしている」は「I live a very frugal life.」です。

「点灯」は、ともし火をつけることです。

英語では以下のように表されます。

「点灯する」は「light a lump」「turn on the light」「switch on the light」です。

「点ける・つける」の意味

「点ける・つける」は、燃焼現象が起こるようにすることです。

また、灯火をともすことをいいます。

反対語は「消す」です。

以下のように使います。

ろうそくの火を点ける 街灯に火を点ける 部屋の明かりを点ける
ヘッドライトを点ける たばこに火を点ける ストーブに火を点ける

【点の漢字】
字義は「ほし・ぽち」「しるし」「点を打つ」「わずかな動作」「ともす」「一つ一つ調べる」「汚す・汚れる」「特定の場所や物事のある部分を示す語」
「時刻を数える単位」「茶をたてる・茶をいれる」です。

解字に於いて、篆文(書体の一種)では、「黑+占」で構成されます。

「占」の部分は「特定の場所を占める」を表します。

これらにより「小さくて黒いほし」を意味します。

「灯す・ともす」の意味

「灯す・ともす」は、以下のような意味です。

①灯火をつけることです。

点火することです。

明かりを点けることです。

万葉集(15)に「海原の沖辺に灯し漁(いざ)る火は」とあります。

②交合することです。

以下のように使います。

部屋の明かりを灯す ろうそくに火を灯す 街灯に火を灯す

【灯の漢字】
字義は「ひ・ともし火」「ひともし・油を入れて火を灯す道具」「ともす」「仏教では仏の教え・仏法」です。

解字では、「火+登」で構成されます。

「登」の部分は「のぼる」を表します。

これらにより「照明した時、対象物をはっきりと視界の中にのぼらせる火」を表し「ともす」を意味します。

「点灯」の意味

「点灯」は、ともし火をつけることです。

明かりを灯すことです。

「ヘッドライトを点灯する」のように使います。

反対語は「消灯」です。

【light>】原義は「ひかり」「明るい」です。

他動詞では「火を点ける」「明るくする」「輝かせる」「明かりを点けて案内する」という意味です。

「暖炉で火を燃やす」は「light a fire in the fireplace」です。

「その部屋はろうそくで照らされていた」は「The room was lit by a candle.」です。

「点ける・つける」は 灯火をともすこと、「灯す・ともす」は 明かりを点けること、「点灯」は ともし火をつけることです。

「点ける・つける」「灯す・ともす」「点灯」「点ずる」は、類語です。

共通する意味は「火や電気を働かせて明るい状態にすること」です。

「点ける・つける」が、最も広く用いられます。

「灯す・ともす」はろうそくなど炎の明かりに対して使われます。

やや古い言い方です。

一方、「点灯」は、多くの場合、電気の明かりに対して使われます。

「点ずる」は、話し言葉ではほとんど使われません。

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