「付け焼刃」と「一夜漬け」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「付け焼刃」は、間に合わせに、にわかに習い覚えることです。

英語では以下のように表されます。

「彼女の上品ぶりは付け焼刃にすぎない」は「Her elegance is a mere fa?ade pretense.」です。

「一夜漬け」は、急ごしらえの準備です。

英語では「overnight knowledge」「knowledge acquired overnight」「vegetables pickled overnight」で表されます。

「即席の知識」という意味の場合「overnight knowledge」「knowledge acquired overnight」です。

「一夜漬けの漬物」という意味の場合「vegetables pickled overnight」です。

「一夜漬けで勉強する」は「cram before an examination」です。

「付け焼刃」の意味

「付け焼刃」は、以下のような意味です。

①純刀に鋼(はがね)の焼き刃だけをつけたものです。

切れそうに見えますが、もろく実戦では役にたちません。

②一時的に、その場に間に合わせるために、にわかに習い覚えることです。

また、その覚えた知識です。

以下のように使います。

付け焼刃のテーブルマナー 付け焼刃では役にたたない 付け焼刃では剥げやすい
付け焼刃だから応用が利かない

「一夜漬け」の意味

「一夜漬け」は、以下のような意味です。

①一夜の間だけ付けてならした漬け物を指します。

「はや漬け」のことです。

②その時起こった事件をすぐに芝居に仕込むことをいいます。

わずかな時間で作った脚本や小説などです。

③急ごしらえの準備です。

マイナスに評価している場合に使います。

以下のように使います。

一夜漬けで勉強する 一夜漬けで知識を詰め込む
蕪の一夜漬け 一夜漬けの試験勉強

「刃・やいば」と「一夜造り」

<刃・やいば>
※「刃・やいば」は「焼き刃」が音便化したものです。

以下のような意味です。

①火に焼き、水に浸して鍛えた刃物をいいます。

また、刃の上にある文様を指します。

源平合戦(26)に「刃の剣ならば山をも巌も破(わ)り崩すべき」とあります。

②焼き刃のついた刃物です。

刀剣類を指します。

太平記(22)に「復斧を操(と)って柄を持って将に其の刃を授けて」とあります。

③刃のように鋭い物のことです。

威力のあるものの例えです。

④女房詞で「籾・もみ」のことです。

<一夜造り>
ただ一夜のうちに作り出すことです。

転じて、念を入れず、急に間に合わせに造ることをいいます。

「一夜造りの酒」「一夜造りの店」のように使います。

「付け焼刃」は 間に合わせに、にわかに習い覚えること、「一夜漬け」は 急ごしらえの準備です。

「付け焼刃」「一夜漬け」は、類語です。

共通する意味は「一時の間に合わせに、急いで覚えたり身につけたりすること」です。

「付け焼刃」は、知識・態度などについて用います。

間に合わせに、にわかに習い覚えることです。

「一夜漬け」は、勉強・知識について使われます。

「急ごしらえの準備」という意味です。

いずれも、にわか仕込みのために、ちゃんと身についてないことを意味します。

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