「言い残す」と「言い置く」の違い・意味と使い方・由来や例文

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言い残すは「言うべきことのすべては言わないこと」。

本当は他にももっと言っておくべきことがあるのに、それを言わない、言えないケースで使っていきます。

言い置くは「後に残る人たちに向かって何かを話すこと」。

こちらはきちんと話しておくという意味になりますから、その点において言い残すとは違う表現という言い方ができるはずです。

「言い残す」の意味

言い残すとは、言うべきことのすべては言わないことです。

言うべきことをだいたい言っているものの、すべてを言うのではなく、一部は残すという意味で使います。

ただ、これは実際に言いたいことの一部を残す人自身が使うことはなく、第三者が使用するケースが特に多いでしょう。

言い残すことはないかといった疑問を投げかけるのです。

「言い置く」の意味

言い置くとは、後に残る人たちに向かって何かを話すことです。

自分はこの場から去るようなシーンにおいて、そこに残る人たちに向けてする話といった意味があります。

したがって、言い残すと意味が似ていそうな言葉に見えるかもしれませんが、ちょっと違うと言えるでしょう。

また、言い置くという表現自体あまり有名ではないので、そこは知っておいてほしいです。

「言い残す」と「言い置く」の用法や用例

「面接の最後には言い残すことはないかと聞かれるが、実際はもっと言っておきたいことはたくさんある。

やはり時間的な都合で言い残す状況は十分にありえるんだ。」

「今日でこの会社を辞めるが、今まで働いてきた経験が少しでも彼らの役に立てばと思い、いろいろな話を言い置いてきたよ。

できるだけこの会社が発展できるようにと願っている。」

言い残すと言い置くは意味が異なっている表現

言い残すと言い置くについては似たような意味の言葉に見えるかもしれないですが、実際は意味が違っている状況です。

言い残すは言うべきことのすべてを言わないという意味で、自分以外の人間が使うことが多いです。

ただ、言い置くは誰かのために何かを話しておくという意味なので、このような違いをしっかりと覚えておくといいと思われます。

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