「永久」と「永遠」の違い・意味と使い方・使い分け

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「永久」は、形のある物質的なものがそれが存在する限りずっと続く場合に使われる。

人工的、あるいは自然に作られたものが、作られた時点から未来へずっと続くこと。

「永遠」は形のない観念的な事柄が続いていく場合に使われる。

通常、あらゆる事柄は時間の経過とともに変化していくが、時間が経過してもずっと変わらず未来永劫続いていく場合に用いられる。

「永久」の意味

「永久」は、形のある物質的なものに対して使われることが多いです。

人工的、あるいは自然に作られたものに対して、そのものが作られた時点から消滅するまでの間はずっと続いていくことを意味します。

例えば「永久」を作ったことばに「永久歯」や「永久凍土」等の言葉があります。

「永久歯」は乳歯が抜けた後に生えてくる歯で、生えてきて以後一生使い続ける歯です。

「永久凍土」は、シベリアなどの地域に存在する長い期間凍った状態のままの土壌のことです。

そのほかにも「永久欠番」「永久脱毛」などの言葉があります。

「永遠」の意味

「永遠」は形のない観念的なものに対して使われます。

通常、あらゆる事柄は時間の経過とともに変化していくものです。

しかしそうした事柄が、時間が経過してもずっと変わらず未来永劫続いていくという意味を表すとき「永遠」が使われます。

例えば「永遠の愛」「永遠に変わらない」「永遠に続く」などです。

「永久」と「永遠」の使い分け

「永久」は物質的に存在しているものに対して、それがなくなってしまうまでの間はずっとその状態のままであるという場合に使われます。

対象が物質的なものなので、最後にはそのもの自体が消滅してしまう可能性を含んでいます。

一方「永遠」は目に見えない観念的な事柄に対して使われます。

時間が経過しても変わることなく、更には時間をも超越してずっと存在し続けるという意味になります。

「永久」と「永遠」は、似ているが対象が異なる

物質的な目に見えるもの、それらが存在して以降機能し続ける限りずっと続いていくという意味のときに使われるのが「永久」です。

一方、目に見えない観念的な事柄で、通常は時間の経過とともに変化していくはずのものが時間を経過しても変わることなく、時間をも超越してずっと存在し続けていくのが「永遠」です。

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