「トリチウム」と「リチウム」の違い・意味と使い方・由来や例文

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トリチウムは「水の同位体の一つで放射能を出すもののこと」。

「三重水素」と言い換えると分かりやすい。

リチウムは「元素番号3の柔らかく軽い金属元素のこと」。

「電池」と言い換えると分かりやすい。

「トリチウム」は原発事故の汚染水の放射性物質の除去装置では除去し切れないものとして話題になったものです。

「リチウム」は陶器やガラスに使われていましたが、近年リチウム電池を使う電気自動車の普及で注目されています。

「トリチウム」は水の同位体

「トリチウム」は水の同位体の一つで、自然界には微量しか存在しませんが、原子炉内で重水から生成されます。

水に溶けているため、分離が難しく原発事故で出た処理水にも含まれています。

そのため、海水と希釈して自然界に放出することになりました。

世界中の原発から放出され、国際的な基準が決められているため、日本も基準以下の処理水を放出するのですが、原発を持つ周辺国の批判があります。

「リチウム」は基礎元素のひとつ

「リチウム」はビッグバン時に生成された水素とヘリウムと並ぶ3基礎元素のひとつです。

海水に無尽蔵に含まれますが、抽出が難しいため・チリなどの塩湖で採取されています。

釉薬やガラスの添加物として使われますが、近年はリチウム電池の開発で急激な需要増加が見込まれています。

水と激しく反応するため、電池の取り扱いは難しく、火災事故も多発しています。

「トリチウム」は「リチウム」と言葉が似ているだけ

「トリチウム」と「リチウム」は全く異なるものです。

一方は原発でしか作れない放射性物質で、他方は海水に無尽蔵に存在する元素ですから、全く異なるものになります。

「トリ」はトリオなど「三」の意味があります。

どちらも話題性のある言葉になり、「トリチウム」は原発処理水に含まれていることから、周辺国の過剰なアレルギー反応を呼び、「リチウム」は電気自動車に搭載するリチウム電池として脚光を浴びている存在です。

「トリチウム」と「リチウム」とは

「トリチウム」は原発内で重水から作られる副産物で放射性物質です。

水に溶けていることと分離が難しいことなどから、希釈し海洋に放出されます。

世界の原発では同じことがされているのですが、福島原発由来の処理水は批判されています。

「リチウム」は海水に無尽蔵に含まれる元素ですが、採取が難しいため、現在はチリなど限定された場所でしか産出されていません。

電池に利用されるため、近年需要が急激に伸びています。

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